独立・開業スタート時に必要な「設備」について
このページでは、サラリーマンが脱サラして独立・開業する(した)というケースを想定して、起業時に必要な設備のことについて解説しています。
事務用品などちょっとした作業に必要ないわゆる「消耗品的なもの」についてはこちらで解説しています→独立開業時に必要な事務用品
パソコンやプリンタなどハードウェア機器などいわゆる「ちょっと高額な事務機器」についてはこちらで解説しています→独立開業時に必要な事務機器
電話回線
携帯電話全盛の昨今といっても、やはり電話回線は必要です。名刺に携帯電話番号しか書いていない個人事業主の方の名刺を見ると、何となく「大丈夫かな?」と思ってしまう方も多いようですから、よほど開業資金に困っているとかでもない限り、電話は引いておいたほうが良いでしょう。また、お店を構えて商売をするのなら必須です。
FAXと兼用でもOKだけど、ひかり電話なら分けることも割合簡単
電話とFAX兼用にして電話FAX複合機を使うのでももちろんOKです。お店を構えているわけではないご商売なら、携帯電話でのやり取りのほうが多くなるかもしれませんから固定電話とFAX番号を別々にしておく必要もないかもしれません。
ただ、最近はひかりインターネット、ひかり電話などの普及もあって「電話番号もう一つ取る」というのがそれほど難しくもありません。必要ならひかり電話で番号2つとっておくというのもアリですね。
インターネット回線
ひかりインターネットを利用していれば「電話回線と同意」という場合が多いですから、ひかり電話入れてる方なら特に意識しなくてもOKですが、とにかくインターネットに繋げる環境は今の時代必須です。なんだかんだと商売を始めた後インターネットが必要になってきます。
メールアドレスはプロバイダ依存じゃないものがオススメ
OCNとかSo-netのようなプロバイダーが無償提供してくれるメールアドレスを仕事用に使うのはあまりオススメしません。(将来プロバイダを乗り換える時に支障が出てきますから、ね)
今はプロバイダに依存しないメールアドレスも取得しやすくなってます。GmailとかYahooメールのようなWebメールでアドレスを取るのもアリですし、ドメインを取って独自のアドレスを取るのもアリです。
事務作業スペース
伝票の整理とか、資料作成とか、そういう仕事が発生する可能性が高いので事務作業スペースは必要です。けど今時の事務作業って、大部分をパソコンで行うので実質「パソコンを置いて座れる事務机のスペースがあればOK」です。ご自宅の部屋の一角にスペースを作る、程度でも構わないかもしれません。
事務所は取り敢えず要らない
店舗を構える商売ならそのお店の空きスペースで十分ですよね。板金とか工作のように「作業場」が必要ならそういうスペースは必要でしょう。けどデスクワーク目的のための事務所は、取り敢えず要らない事のほうが多いです。(→事務所は極力持たないほうが良い)
ホームページ
物理的な設備じゃありませんが、やはりこれからの時代、商売をする上でインターネット上に商売の情報を掲載してアピールしておくのはどうしても必要です。その意味でホームページは必要な設備のひとつでしょう。
ただし、最初から多額の費用をかけてホームページをキッチリ作りこんで用意するなんていうところまではやる必要無いと思います。ご商売がどういう展開を見せるかわからないですし、そもそもそこに多額の費用なんてかけるべきではありません。ひとり親方の個人事業主としてスタートするのであれば、ホームページは年間1~2万円程度の費用つまり月額1,000円~1,800円くらいで運用できるもので十分です。私ども岸本ビジネスサポートでは「Jimdo」をおすすめしています。(Jimdoでホームページ作成・運用)
車とか営業車ってどうすんの?
プライベートで使っている自家用車を使う、で大丈夫です。お仕事の内容が建設とか電気工事とかのように「資材や道具をたくさん積み込む」とか「専用の車じゃなきゃならない」という事なら、事業用の車を購入する必要がありますが、そうではなくて単に「移動手段として車が必要」というだけなら、自家用車でOKです。確定申告などの際にも自家用車を事業用として使っているということで費用計上出来ます。
携帯電話
プライベートな携帯電話と別にしたいということであれば、事業用として携帯電話をもう一台持つ必要があると思います。仕事の内容によってはこういう必要に迫られることもあるでしょうけれども、携帯電話を2台あるいはそれ以上の台数使い分けるのは結構たいへんです。本当に分けるべきかよく検討して導入しましょう。
なお、最近では格安携帯なども出回っていて料金を大きく抑えることの出来る方法もあります。その点もよく考慮しましょう。