Microsoft365の多要素認証を解除したい

Microsoft365(Office365)にログインした時に「詳細情報が必要」という画面が出てくる事があります。「今はしない(期限まで○○日です)」と表示が出てきて、これだと期限が切れると詳細情報が必要、という部分を色々設定しなければならなくなる。

いわゆる「2段階認証」というやつなんですけれど、これを解除したい、「詳細情報の設定」をそもそもしたくないという場合の対処方法。

※Microsoftのこの設定は、かなり頻繁に設定方法が変わります。以下の解説は2024年3月6日時点でのものです。

大前提:セキュリティには気をつけて!自己責任で

Microsoft365(Office365)の管理のために、ブラウザで管理画面にサインインしようとした場合に、「ついこの間まではアカウントとパスワードを正しく入力すればよかったのに、なんか突然二段階認証するように求められるようになってしまった」というケースがいくつか聞かれるようになっています。

2段階認証(Microsoftの場合は主にAuthenticatorによるアプリ認証が推奨されています)は、クラウドサービスを利用する場合に重要な認証システムで、セキュリティを保つためにも必要ですから、むやみにこれを面倒がる・嫌がるのはよくありません。・・・とは言っても、管理の都合上、どうしても二段階認証が出来ない・そぐわないというケースもあります。

そういう場合に、どうすればこの二段階認証を解除できるか?を解説したものです。解除すれば当然、セキュリティの強さ・ハードルは下がり、その分セキュリティリスクが高まります。あくまで以下の操作は自己責任で行ってください。

解除手順

1.Microsoft365にサインイン

まずは2段階認証などを経てなんとかMicrosoft365にサインインします。

図のように「管理」アイコンをクリック。

(サインインする際には必ず「管理者権限」でサインインしてください。管理者権限が無いとこのアイコンが出てこないようです)

2.「すべて表示」

Microsoft365管理センターというWebページにアクセスしたら、左側のメニューの「すべて表示」をクリックしてメニューをすべて展開表示します。

3.「すべての管理センター」

さらに「管理センター」の一番下の「すべての管理センター」の部分をクリックします。

4.Microsoft Entraを選択

すべての管理センターページの一覧の中から「Microsoft Entra」というメニューをクリックします。

5.Microsoft Entra 管理センター

図のような「Microsoft Entra 管理センター」というページにアクセスしますので、さらに左のメニューから「保護」→「認証方法」とクリックします。

6.認証方法→設定

図のように認証方法ページの「設定」メニューをクリックします。

7.多要素認証の設定変更

図のように、「システムが優先する多要素認証」の状態を「無効」にします。

8.保存

7.まで終えたら「保存」をクリックします。

※まだこれでは終わっていません。次の9.を必ずやってください。

9.セキュリティの既定値の管理

さらに、同じMicrosoftEntraの左側「ID」から「概要」→「プロパティ」→「セキュリティの既定値群」の設定を「無効(推奨しません)」にします。

こちらも設定後、保存をクリックしてください。

これで、設定は完了です。

くれぐれも、自己責任で

上記の手順で、Microsoft365の多要素認証を求められることはなくなり、ユーザー名とパスワードだけでサインイン出来るようになります。

ただし何度もしつこいですが、これはあくまで自己責任でやってください。

 

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