この時期(梅雨明けの頃)から秋頃(だいたい10月終わりくらいまでかな?)までは、毎年必ずと言ってよいほど、複数件「停電後にパソコンの電源を着けたらネットワークに繋がらなくなりました」というような緊急SOSのようなご相談をいただきます。
そこで、弊社に寄せられたこの手のSOSをいくつかご紹介しようと思いますので、皆さま、ご自分の会社・事業所などでの参考にしていただければ幸いです。
停電から復旧後、NASやネットワークに繋がらなくなった
この手のご相談で、最も多い原因がコレです↓
そもそもNASの電源が入っていなかった
事務所や会社の「パソコン」は、多分毎日のように電源をつけたり消したりしているでしょうから、停電などの後に復旧する際に電源をいれるでしょう?ところが、NAS(ネットワークHDDドライブ)は、
- 一般的に24時間電源を入れたままなので、電源をつける・消すなどの操作を普段はしていない
- 頻繁に触ったりするものではないので、物理的には、事務机の下の足元とか、事務所の奥の方とか、あまり目につかないところに置いてあることが多い
などの理由から、停電から復旧した際にNASだけ電源を入れ忘れていた、というようなことが多々あります。
同じ理由でルーター・ハブの電源が入っていなかった
こちらは、あまり多くはありませんが、上記のNAS電源と同じで停電復旧後、ルーターとかハブとか、そもそもネットワークに繋げるための起点となる機器の電源が入っていなかった、というようなこともありました。
停電前と復旧後でIPアドレスが変わってしまった
こちらは、少々面倒くさい話になる場合がありますが、これもかなり多い原因です。
社内のIT機器のネットワークアドレス(IPアドレス)を、いわゆる「DHCP」にしていたために、停電前と復旧後でIPアドレスが変わってしまった、というようなケースです。NASなどの、各PCから共通でアクセスするようにしてある機器のIPアドレスが変わってしまうと、各PCから「IPアドレスを元にアクセスするように設定してある」ソフトウェアなどは、接続先が見つからずにエラーを起こすことがあります。
この場合は、各NAS機器等のIPアドレスを再度確認して、接続設定をなおすか、IPアドレスを、従前のIPアドレスに戻す(←この場合DHCPをやめるあるいは一部範囲を固定にするなど、そもそものネットワーク環境を根本的に変更する必要があるかもしれません)などの対処をする必要があります。
ちなみに、BuffaloのNASなら、Buffaloの公式サイトから「NAS Navigator2」というアプリをPCへダウンロードしてIPアドレスの確認ができます。
Synologyなら、FindSynologyというアプリで同様の確認ができます。
その他のNASメーカー・IT機器メーカーでも、多分同様に「ネットワーク上の機器を探す」ためのアプリや方法をご紹介していると思いますので、それを参考にしてみてください。