弊社は、2002年の創業以来ずっと「小さな会社」「小さなお店」、今で言う「小規模事業者」へのデジタル化支援を専門としてやってきました。お陰さまで今年(2025年)で23年目になります。ここまで小規模事業者への支援専門でやってきて、いつくか強く思うことがあります。
今回はコラム的にそんなお話を。
デジタル化は小規模事業者の方が圧倒的に有利
デジタル化とは一言で言えば「情報をフル活用して商売繁盛に役立てる」と言うことです。じゃあ、情報をフル活用って、なんなの?と言うと、世の中の動向やお客様のニーズを的確に自分の商売に当てはめる、と言うことです。
例えば「最近のファッションのトレンドはどんな感じか」「色やグルメの人気の動向はどんなものか?」「今後人気の出てきそうな娯楽サービスはどんなものがあるか」とか、あるいは「海外の情勢の変化でウチの扱ってる製品の原材料価格はどうなるか?」など、業種やご商売によって様々ですが、世の中の動向をいち早く掴んでおくのは、商売をする者にはとても大切な事です。
「情報を集めてくる」のは、会社の規模の大小や資金力は全くカンケーありません。たとえ一人親方の個人事業主でも、ネットの情報は簡単に収集できます。
一方、掴んだ情報を「商売に反映させる」のは、大きな企業より小さな会社の方が圧倒的に有利です。人数が少なければ少ないほど、「よし、こうしよう」と決めたらすぐに動けます。
デジタル化というのは「的確に情報を把握して」「素早く商売に反映させる」のが最も重要ですから、小規模企業のほうが、実はデジタル化は大きな会社より圧倒的に有利なんです。
デジタルツールの利用も小規模事業者に有利
例えば「うちのお店、1日に何人くらいお客様が来てくれて、どんなものを一番よく買ってくれているのか?」なんてことを1年間集計しようと思ったら、10年前は結構な労力がかかりました。けれども最近では、大手コンビニチェーンの高価なPOSレジにも匹敵するような自動集計機能のレジが、驚くほど安価で提供されています。
レジばかりでなく「ご自分の商売の実態を集計してくれる」ようなデジタルツールは、この10年の間に驚くほど手軽に安価になりました。
つまり、かつてはやりたくても出来なかった「事業の成果の数値化・可視化」が、今や大手企業と対等に競えるほど実現できるようになっているのです。
どんなデジタル化をするか?で姿が変わる
大切なのはここからです。デジタル化のためのツールやノエハウは、巷に溢れかえるほど提供されています。
着るものがその人の印象を大きく変えるように、、、普段の食事があなたの健康を大きく左右するように、「デジタル化」は、事業・商売の印象や様子を実に大きく変えるチカラを持っています。
「単にバズってイイねがたくさん貰えるだけ」の情報発信と「必要としているお客様に確かに届ける」情報発信とでは、印象が全く違いますね。
扱っている商品やサービスがどんなものであっても、「お客様のニーズを捉え」「適切に情報発信して」「どのように売れているか(どのように支持されているか)」を把握するのには、今の時代必ず「デジタル化ツール」が必要になります。
どんなツールを、どのように使いこなして、どう商売を盛り立てるのか、、、「どうデジタル化するのか」は、本当に大切な事業上のテーマだと、私は強くそう思っています。
適切なデジタル化は「品格」をもたらす
デジタル化に取り組むのにあたって、
- 適切に課題を整理して
- 的確にデジタルツールを使いこなして
- きちんと検証しながら成長する
そういうスタンスやスタイルは、単に「事業が効率よくなる」だけではなく、事業主のあなたご自身にも、適切な視野や視点を与え、しっかりとした考え方や事業を進める力を育むようになります。
それは、自ずと事業スタイルや提供するサービスに、「品位」と「格式」をもたらしてくれるものです。
実際、デジタル化で成果を上げられた事業者様の多くは「価格競争」や「お客の取り合い」といった次元の争いから「お客様への価値提供」や「社会的な貢献」といった次元にステップ・アップしています。
弊社の考える「デジタル化」
弊社では、デジタル化を「事業・商売の品格を高めて繁盛するための重要な、そして必須の要素のひとつ」と考えています。そして、それは小さな会社・小さなお店の頑張る事業主様を、確実に後押しして手助けするものになると信じています。