筆者(岸本)が独立開業、ITC資格を取得して「何とか食えるようになった」体験記その5
届け出組織への参加
私(岸本)がITコーディネータ資格を取得した直接のきっかけは、地元(静岡県)のITコーディネータ資格者のグループ(ITコーディネータ資格保有者の方にはおなじみの「届け出組織」というやつです)が、県内の関心のある方たちに向けてITC資格の紹介と資格取得のサポートをするという説明会を開き、そこへ参加したのが始まりです。
そのため、ITC資格を取得した後は、なかば当然のようにこの届出組織(NPO-IT静岡というNPO法人です)へ参加を申し込み、登録をしました。
届け出組織への参加で仕事は増えた?
私の場合、NPO-IT静岡への参加で仕事の獲得には至りませんでした(参加しはじめて10年以上経った今でも、具体的に食える・稼げる仕事というのは1件か2件しかありません)。
届け出組織は、全国に何百とあるようなので一概には言えませんが、どの組織も「仕事の獲得を保証する」ものではありませんから、それは当然といえば当然です。
目的は情報交換
ではどうして仕事を取れる見込みもないのにわざわざNPO法人へ参加したのか?というと、理由は「情報交換・情報収集」です。
- 同じようにITC資格を保有している他の方たちは、どのような仕事の獲得のしかたをしているのか?
- IT経験の豊富なほかの方たちは、自分(ITの経験の乏しいのに資格取得・独立した)とどんな違いがあるのか?
- 独立している方ではなく会社や団体などの中で資格を活かしている方たちはどんな様子なのか?
こういう事を知っておくことで今後の糧になると考えて参加した、というわけです。
仲間・コミュニティは出来たけれど仕事は取れない
参加については、NPO-IT静岡の先輩メンバーの方々はとてもウェルカムで、また実際皆さんフレンドリーな方たちばかりだったので、ひとりで四苦八苦しているよりはよほど心強いものがありました。
情報交換や、実際の勉強会・交流会などを通じて届け出組織というコミュニティにも参加でき仲間もできたので、その点では非常に有意義な参加だと今でも思います。(実際今も参加・席をおいています)
また、自分がチェックできていなかった最新のIT情報なども仕入れることが出来るので、その意味でもとても有意義ではあります。
ただ・・・残念ながらNPO-IT静岡への参加で自分の食っていくための「仕事」は十分に獲得できませんでした。(知名度のある組織へ参加している、というステータスが色んな所で良い方向に働いていたかもしれない、という感触はありますが、直接的な獲得には至っていないのです)
独立系のITCは届け出組織に参加すべきか?
参加しておくべきだと思います。理由はいくつかあります。
情報のアップデートや収集
自分では探しきれない情報や、古くなったノウハウやツールの最新情報などを仕入れる場として、とても有効です。
届け出組織を通じたITC協会の情報
ITC協会本部からは、各届け出組織を通じて情報を発信することがあります。(何らかの届け出組織に所属していることが条件となっている案件情報や制度情報の発信があるため)・・・届け出組織に所属していないからと言ってこれらの情報に触れられないわけではありませんが、やはり何らか所属していると情報は早く仕入れられます。
組織の中に身を置くメリットも享受できる
独立してまったく一人でやっているよりは、何らか繋がりのある場に身を置いていることのメリットが大きい事もあります。・・・あまり具体的な生々しい事をご紹介できないのが申し訳ないですが・・・
と、いうことで、やはり独立してITC資格で食っていこうというのであれば、何らかのコミュニティに所属しておくのは有意義だと思います。(基本、一人でやるほうが良いと思っている筆者がそう言うくらいだから、チームワークを得意とする方やそういうコミュニティへの参加を積極的にしてみたいという方には余計にメリットが大きいと思います)
さて、長々と色々書いてきましたが、次はいよいよ「どうやって食えるようになったの?」というテーマに進みます。
この部分は始めのきっかけからその後のステップアップまで、いくつもトピック・テーマがあるので何回かに分けてお届けしようと思います。
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