TeraStationのMySQLへAccessから接続

備忘録記事。BuffaloのNAS(TeraStation)のMySQLサーバーに、MS-Accessからアクセスするための設定手順。

この記事は完全に私(岸本)の備忘録です。参照される方は必ずご自分の自己責任にて行なって下さい。

※TeraStationの「MySQLサーバー機能」は、2020年2月28日時点ではすでに提供されていません。

目標とする設定

  • BuffaloのNAS(TeraStation)のMySQLサーバー機能を立ち上げる。(有効化する)
  • MySQLサーバーにデータベースを構築し、MicrosoftAccessからアクセスできるように設定する

ナンでそんな設定を?

これが良いのか悪いのか、全く独学・独自にやってるので判断しかねるのですが、MS-AccessでDBシステムを構築。複数のPCからアクセス出来るように運用したいんだけど、ネットワーク越しにAccessデータベースにつなごうとすると、ものすごくアクセススピードが遅くなる。

また、世間一般にも言われているようにAccessのデータベース、壊れやすいとのことなので、ネットワーク上で複数アクセスをするのに、DBエンジンがAccessのままでは大いに不安がのこる。

そこで、MySQLを利用しよう、というのがそもそもの発想。ネットワーク上のPCにMySQLサーバーインストールして運用すれば良いのだけど、それではPCの入替えなどを考慮しなければならない(TeraStationだっていつかは入替えなきゃならないんですが・・・^^;)ため、TeraStationのMySQLサーバー機能をしてみよう、というわけです。

設定手順

TeraStationの管理画面にログインします。

「phpMyAdmin」を起動します。

※phpMyAdminは、「Webサーバー機能」を使用する設定にしておかないとボタンが有効化されません。ボタンが有効化されていないときには「Webサーバー機能」の方を先に有効化してからこの画面でphpMyAdminを起動しましょう。

「ユーザー」タブをクリック(phpMyAdminのバージョンによっては「特権」という項目名かもしれません)

ユーザーを追加します。
(既にこの画面でユーザーを作成してあって、それを編集するでもOK)

ユーザー名・パスワードを入力。
「ホスト」はアクセス元のPCのIPアドレスを入力(この部分はいくつか選択肢があって、IPをリストで入力したり範囲で入力することも出来るようなのですが、私が実際にやった設定では直接IPアドレスをひとつ指定するしか上手く行きませんでした←多分他の設定方法でも、正しく設定出来れば繋げられると思うんだけど・・・)

権限を設定します。
DBの利用権限範囲です。今回の設定では、テーブルの作成などDB構築のためのあらゆる作業を行いたいため全ての権限にチェックを入れました。

phpMyAdminで設定すべき内容はコレだけなので、ユーザー設定を終えたらログアウトして管理画面を閉じます。

次に接続元のPCへ、MySQLのODBCドライバをインストールするために、MySQLのダウンロードサイトへ行きます。→http://dev.mysql.com/downloads/

「MySQLC Connectors」というページにダウンロードデータがあるので、ここからダウンロードするのですが、現時点(2013年8月7日)での最新ドライバ「ODBC5.2.5」では、MS-Access上でUTFの4バイト文字を入力しようとするとエラーが起きてしまいます。

その前のバージョン(「ODBC5.1.12」)ならそのエラーは起こらないという解説がどこかのサイトにあったのを思い出し、前のバージョンのダウンロードページヘ移動します(右図の◯の部分をクリック)

移動した先のページで「ODBC5.1.12」をダウンロードします。
ただしここで注意!
ダウンロードするドライバは、64bit版と32bit版があります。
OSが64bit/MS-Officeも64bit なら、64bit版のダウンロードでOKですが、OSが64bit/MS-Officeは32bit という場合には、32bit版をダウンロードして使用しないと、接続エラーが起こりますのでご注意を!

ダウンロードしたら、ダウンロードデータをクリックしてインストールをします。(ここは普通にインストールウィザードで進められるので割愛)

ドライバインストールしたら、ODBCデータソースを追加します。今回の場合は、64bitOSなんだけど、Office32bitというパターンなので、「コンピュータ」→「C」→「Windows」→「SysWOW64」内の「odbcad32.exe」を直接起動して、32bit版のODBCドライバの追加作業を行います。

(64bit版の場合は普通にコントロールパネルからODBCドライバの追加で進めば良い)

ODBCドライバの追加画面は右のような感じ。ユーザーDSNのタブで「追加」をクリック。

データソースの新規作成画面で、MySQL ODBC 5.1 Driverを選択します。(右図のようにMySQL ODBC5.2もインストールしているような場合は選択しないように注意。5.2ドライバでは日本語の4バイト文字が入力できなくなる)

データソースの追加設定画面で必要情報を入力

DataSourceName: 自分の覚えやすい任意の名前をつける

TCP/IP Server :  MySQLサーバーのIPアドレス。今回の場合はTeraStationのIPアドレスを入力。

User: phpMyAdminのユーザー設定画面で設定したユーザー名

Password: 同じくphpMyAsminで設定したパスワード

上記の項目を正しく設定出来れば「Test」ボタンをクリックすると接続成功という表示が出ます(英語で表記だけど)。

そしたら、Databaseのプルダウンメニューから、接続したいデータベース名を選んで、OKをクリックして設定完了。

ここまでで、環境設定は完了。あとはAccess上でテーブルをODBCデータソース経由で接続してあげればOKです。

何度もしつこくて申し訳ありませんが、この解説記事は私(岸本)の備忘録です。

同じ状況で設定を参考にされるのは全く構いませんので、お役に立つようでしたら大いにご活用下さい。ただし、設定はあくまで自己責任にて行なって下さい。同じ設定で必ずうまく行くと検証はしていませんし、また多分これらの設定だけではセキュリティ上などに問題が残る可能性があります。