エクセルでセル入力する際に「リスト」から選んで入力させるようにする方法。
リストから選択
Excelでのデータ入力では、入力ミスを防ぐ・入力の手間を省くなどの目的で、ドロップダウンリストからデータを選択させることが出来るようになっています。
例えば図の例のように、「分類」の欄で商品の分類を選択リストから入力させる・・・というようなことが出来ます。
どうやってリストから選択させるように設定するか?というと・・・
データの入力規則を設定
設定はデータ入力規則の設定で行います。まず、リストから選択入力させたいセルを選択します(図の例では「分類」を入力するセル(D3)を選択)。
「データ」タブを選択し「データの入力規則」アイコンをクリックします。
ちなみに、「D3~D12」のように範囲を指定して「この範囲のセルは全部同じようにリストボックスから選択させたい」という風に一気に設定することも出来ます。
ウィンドウサイズが小さいとアイコンが変わるのでご注意
ちなみに、上記の「データ入力規則」アイコンは、Excelそのもののウィンドウサイズ(画面サイズ)が小さいと、図のようにアイコンが縮小されて表示されるので、探す時にご注意ください。
データ入力規則
「設定」→「入力値の種類」の右側のプルダウンメニューを開き「リスト」を選択します。
ドロップダウンリストから選択する
次に「ドロップダウンリストから選択する」項目のレ点チェックをクリックしてレ点を入れます。
元の値をクリック
元の値のセル範囲を指定
リストの元となる値のセル範囲を指定します。図のように、リストの値範囲をマウスでドラッグして指定します。すると「データの入力規則」の枠内に、選択したセル範囲が「Sheet2!$A$2:$A$6」のように記録されます。
- リストの元となるセル範囲は、入力元のセルとは別のシートの範囲を選ぶことが出来ます(同じシートのどこか別のセル範囲、でももちろん構いません)
- リストの元となるデータは予めデータ入力して用意しておきましょう
- 「Sheet2!$A$2:$A$6」のように、セル範囲を表す式を自分で入力しても構いません(マウスでドラッグするよりもその方が楽な場合もあります)
指定し終えたら、最後にキーボードでEnterキーをおして設定完了。
セル範囲に名前をつけて設定する
元となるセル範囲の指定をする際に、予めセル範囲に名前をつけて指定する、という方法もあります。(「セルに名前をつける」の解説も参考にしてください)
例えば図のように「A列全体」を「商品分類リスト」という名前に指定しておくことで、データの参照元を分かりやすく出来ます。
元の値
セル範囲に名前をつけておくと、データの入力規則の指定の際に、図のように「セル名(セルの範囲名)」で指定が出来ます。
また、「A列全体」という風に選んでおくと、後でこのリストへ値を追加したり削除することが出来るようになります。(例えば、商品分類に「部品」とか「配線器具」のような分類を追加したい、ナンていう場合に便利です)
注意事項
上記のリストボックスからの選択を設定すると、設定したセルにはリストにない内容を入力することができなくなるのでご注意ください。例えば、上記の例で商品分類のセルに「スマートフォン」と入力しようとすると、エラーとなり入力できません。
リスト以外の値を入力できるようにする
リストから選択させるようにしておいて、なおかつ「リストにない内容も入力できるようにしたい」という場合には、「エラーメッセージ」タブの「無効なデータが入力されたらエラーメッセージを表示する」のレ点チェックを外すことで、入力できるようになります。
(または、エラーメッセージを出させた上でスタイルを「注意」あるいは「情報」としておく、という方法でも可能です)
設定の目的をよく検討しましょう
リストボックスからの選択入力は、覚えてみると非常に便利だということが分かると思います。ただ、便利が故に多用しすぎて、結果的に全体としてはかえって「シートの入力が効率悪くなった」とか「指定したリストの元データを変更・編集するのが手間」というような状況に陥る事もあります。
設定・利用の際には目的や期待効果を確認・検討した上で適切に使うようにすると良いでしょう。
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