Excelファイルを開くとき「保護ビュー」という表示が出てきて読み取り専用モードになってしまうことがありますね。保護ビューを解除する、あるいはそもそも保護ビューにならないようにするにはどうすれば良いでしょうか?という解説記事です。
保護ビューとは
Excelファイルを開いた時に画面上部に「保護ビュー このファイルは保護ビューで開かれました。クリックすると詳細が表示されます」というクリーム色のバーが出てくることがあります。
これは、このExcelファイルに有害なコンテンツが埋め込まれている可能性(疑い)があるために、読み取り専用モードで開いている状態です。(有害なコンテンツが埋め込まれている、と断定しているわけではありません)
このままExcelを操作しても、「データを見る・確認する」事はできますが、このままでは編集が出来ません。
保護ビューを解除するには?
保護ビューを解除するには、このバーの「編集を有効にする」というボタンをクリックするだけでOKです。
そもそも保護ビューにならないようにするには?
そもそも、Excelファイルを保護ビューにならずに普通に開けるようにするためには、主に以下の2通りの設定変更で対処できます。
1.保護ビューを無効にする
オプション画面
Excel画面の「ファイル」をクリックし「オプション」をクリックしてオプション画面を表示させます。
セキュリティセンター
オプション画面の「セキュリティセンター」→「セキュリティセンターの設定」をクリックします。
保護ビュー設定
セキュリティセンター画面の「保護ビュー」メニューをクリックすると図のような画面になります。
「保護ビュー」の項目のレ点チェックを外して最後に「OK」ボタンをクリックすると、保護ビューが無効になります。
注意点
この方法「保護ビューを無効にする」の場合、そもそもExcelアプリ全体で保護ビューが無効になってしまいます。意図せず「保護ビュー」で開いてしまってそのたびに一手間煩わしい操作をすることがなくなって便利な半面、「もし万が一有害なコンテンツが本当に埋め込まれていた場合でも保護ビューが働かない」というリスクも背負うことになってしまいます。
保護ビューを無効にする場合には、こういったセキュリティ面でのリスクを慎重に判断しながら行いましょう。
2.信頼できる場所を追加する
1.のそもそも保護ビュー機能そのものを無効にしてしまうのとは別に「信頼できる場所を追加する」という方法があります。これは、「特定のフォルダ(やそのフォルダのサブフォルダ)に保存されているExcelファイルの場合のみ、保護ビューを無効にする」という使い方のできる機能です。
これだと、保護ビューを基本的に有効にして働くようにしておき、「ある特定のフォルダ内に保存したExcelファイルだけは、保護しなくてもOKということで保護ビューが働かないように出来る」というものです。
信頼できる場所
設定方法、セキュリティセンター画面を開くところまでは1.と同じです。
図のように「信頼できる場所」メニューをクリックして「新しい場所の追加」をクリックします。
フォルダパスの指定
図のような画面が出てきますので、「保護ビュー」を解除しても良い場所(つまり、このフォルダ内に保存されているExcelは保護ビューにしなくて良いよ、という指定をするフォルダ)を指定します。
指定したフォルダの中にあるサブフォルダも含めてOKにする場合は、「この場所のサブフォルダーも信頼する」のレ点チェックを入れておきます。
最後にOKボタンをクリックしたら、設定完了です。
注意点
1.の保護ビューを無効にする設定に比べると、こちらは「基本的に保護ビューが働いている」状態にしておいて「特定のフォルダ内のExcelだけは例外にする」という仕組みなので、比較的安全に運用ができます。
ただし、このフォルダ内に保存されたExcelファイルは無条件に保護ビューが解除されてしまいますので、外部から受け取ったExcelファイルを安易にこのフォルダ内へ保存する、というような事をなるべく避けて、安全だと信頼できるデータだけ保存するようにしましょう。
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