業務でIT利用していると、パソコンの入れ替えや廃棄の際に「パソコンの処分」の必要に迫られますね。パソコンの処分、一体どうすればよいでしょうか?というご質問へお答えするための解説記事です。
パソコンは「リサイクル対象」
パソコンは「小型家電リサイクル法」という法律でリサイクルの対象となっています。このため、要らなくなったパソコンを粗大ごみで出したりするのは違法で、定められた手続きで処理(リサイクル処理)する必要があります。
製造メーカーへ依頼する場合
廃棄(リサイクル)しようとしているパソコンが、富士通・NECやDELL・ヒューレットパッカードなどパソコンメーカーの機器の場合、そのメーカーへパソコンのリサイクル依頼をすれば引き取ってもらえます。(主要な各PCメーカーの案内ページは以下の通り)
- 富士通:https://azby.fmworld.net/recycle/
- NEC:121ware
- パナソニック:https://askpc.panasonic.co.jp/recy/
- DELL:法人向け 個人向け
この他のPCメーカーの場合でも、検索で「メーカー名 パソコンリサイクル」のように検索すれば情報が出てきます。あとは、該当するメーカーの説明や案内に従って手続きすればOKです。
自分で廃棄(リサイクル)する場合
パソコンが自作の場合や、ノーブランドの製品の場合、リサイクルを引き受けてくれる窓口がありませんね。そのような場合には、「パソコン3R推進協会」という一般社団法人が回収・リサイクルの窓口となってくれます。
(パソコン3R推進協会さま自体がパソコンを引き取ってくれるわけではありませんが、窓口となる情報を提供してもらえます)
費用はどのくらいかかるの?
パソコンメーカーでの処分の場合、3,000円~程度の費用がかかります。リサイクル(再資源化処理費)」として1台3,000円がかかることになっていますので、最低このくらいはかかる事を想定しておきましょう。
なお、産業廃棄物処理業者さんへ直接連絡・依頼して引き取ってもらうというケースや、買取・リユース業者へ相談すると0円で引き取ってもらえるというようなケースがありますが、これはケースバイケースでそれぞれかなり事情や条件が異なります。お問合せされる場合には「引き取られたパソコンはどういう処理を経て最終的にどうなるのか?」をきちんと確認するようにしましょう。
データの消去は必須!
どういう方法で処分をする場合にも、必ず処分の前にご自分で(自社で)データの消去をきちんと行っておきましょう。もう多くの方がご存知かと思いますが、廃棄処分を依頼した業者に渡ったパソコンやハードディスクから情報が抜き取られて漏洩された、という事件も起こっているくらいですから、データ消去はなるべく自力で、第三者へ依頼する場合にも相当信頼できる相手に慎重に依頼するようにしましょう。