Excelのセル「A1」とか「C5」というセル番地には「名前」を付けて便利に利用することが出来ます。
セルに名前を付ける?
通常、Excelには図のように「A1」というようなセル固有の名前(番地)が付いています。図では「A1」セルに「岸本ビジネスサポート」というデータを入力した状態。
このように、セルを選択すると、Excel画面の左上のあたりに、セルの番地が表示されます。
通常はこのようにセルは「A1」とか「C5」というようなセルの番地で特定しますね。
例えば「A1」セルに「取引先の名前」を入力しておいて、この名前をシート上の別の場所で参照したい、という場合、参照して表示したいセルへ
=A1
というような数式を入力します。(A1に入力てある値を表示しなさい、という数式ですね)
で、このセル番地なのですが、実は自由に別の名前を当てはめることができます。
図のように「A1」セルを選択しておいて、A1の部分を「取引先名」というような名称に変更することが出来るんです。
セルに名前をつけると、数式で参照する場合にその名前で参照式を書くことが出来ます。
例えば図のように、「B4」セルには、
=取引先名
というような数式を入力することで、「A1」セルに入力された値を参照することが出来ます。
セルに名前をつける 何が便利?
セルに名前をつけると何が便利か?・・・色々便利なことがありますが、私どもがオススメする便利な点は2つほど。
- 参照する式の意味が分かりやすくなる
- 参照するセルを移動しても内容が崩れない
どういうことか?というと・・・
参照する式の意味が分かりやすくなる
例えば「A1に消費税率の数値を入力しておいて、金額の計算を行わせる」というような場合、以下のような感じの数式になります。(B2が単価、C2が数量、A1が消費税)
セルの名前を指定していない場合
=B2*C2*(A1/100)
セルの名前を指定してある場合(A1セルに「消費税率」と名前をつけてある場合)
=B2*C2*(消費税率/100)
ちょっとしたことでも数式の意味が分かりやすくなると思います。
複雑な数式や参照をする場合にはなおさら、です。
参照するセルを移動しても内容が崩れない
例えば、取引先の名前は「A1」セルを参照するというように、セル番地で参照するように式を設定してあると、参照すべき「取引先名はA1に入力されていなければならない」ということになります。
仮にシートの設計をしている途中で「A1」を参照するのではマズいとなって「A1」から「E10」セルへ移して、今後は「E10セルを参照する」ということになると、取引先として「A1」を参照してある数式を全てかきかえなければならなくなります
これに対して、セルに名前をつけておくと、A1につけておいた「取引先名」という名前を「E10」へ移す(セルをドラッグして移動してくればOK)だけで、これまでA1を参照してきた数式はすべて、「E10(=”取引先名”と名前の付いているセル)」を参照するようになります。
Excelシートを多用する方はぜひ使ってみましょう
Excelシートで様々な書類を作成していて、しかも「ひとつのセルに入力すれば、別のいろいろな部分が自動的に参照されるようになっている」ような使い方をされている方は、ぜひこの「セルに名前をつける」機能を使ってみてはいかがでしょうか?
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