文字入力すると前の文字が消える

パソコンで文字入力していると、入力した文字でそれ以前の入力文字が消されてしまう!?という症状の解説。

前に入力した文字が消えていく症状

こんな感じの症状です。

1行目の入力は、先頭に「こんにちは、」と入れるとその後の文字が後ろへずれてくれます。

ところが3行目での入力は、「こんにちは、」といれると、その前に入力してあったはずの「岸本ビジネス」という文字が消えてしまいます。

文字入力のモードの違い

この違いは、文字入力の際の「モード」の違いです。

挿入モード

上記の動画で1行目の入力をしている際には、文字入力の「挿入モード」というモードで入力しています。(現在のWindowsパソコンではこの状態が標準のようです)
挿入モードの際には、文字が入力される位置のカーソルが「|」縦線になっていて、ここへ割って入るようにして文字が入力されていきます。このため、それ以前に入力されていた文字は後ろへスライドするようにずれていきます。

上書きモード

上記の動画で3行目の入力をしている際には、文字入力の「上書きモード」というモードで入力しています。
上書きモードの際には、カーソルが■になっていて、ここへ入力すると、それ以前に入力されていた文字の代わりに置き換わります(上書きされます)。

これは、パソコンの不具合や故障でもなければ、ITシステムのエラーや不具合でもなく、ごく正常な状態での「入力モードの違い」です。

Insertキーを押すと切り替わる

Windowsパソコンの文字入力は、キーボードの「Insert」キー(「Ins」と表示されている機種もあります)を押すたびに切り替わります。

Insertキーは、例えば写真のような感じで、大抵の場合キーボードの右上の方にあります。(ノートパソコンやコンパクトキーボードでは、Insertキーは何らか別のキーと一緒になっている場合もあります)

突然文字入力のモードが切り替わってしまった、という場合には、大抵なにか意識せずに何の気無しにこの「Insert」キーを押してしまったとか、そういう場合がほとんどです。

「上書きモードになって困った」という症状に出くわしたら、まずこの「Insert」キーを押して入力モードを切り替えてみましょう。