小さな会社の「目標設定」

まずは目標を設定するところから

どんなに小さな会社でも、小さなお店でも、商売繁盛・経営力アップしていくためには「目標設定」することがとっても大切です。小さな会社・お店の商売繁盛シリーズの第一弾として、まずは目標設定についてきちんと考えましょう。

で、いきなりですが例え話で説明させていただきます。

目標設定「ダイエットしたい」はそれでイイのか?

あくまで例え話ですが・・・「ダイエットしたい」「メタボ解消したい」「スタイルをもっと良くしたい」というようなことを願望として持っている方というのは沢山いらっしゃると思います。そういう方たちが「ダイエットしたい」というのを目標にしたとして、それで目標設定出来たと言えるでしょうか?

これでは目標設定にはなりません。なぜなら「ダイエットしたいって、いったいどのくらいダイエットしたいのよ?」ということが何も決まっていないからです。具体的に「1年間の間に5Kg落としたい」とかそういう具体的な数値目標が出てこなければ、1年後、ダイエットに成功したのかどうなのかも分かりませんね。

これは、会社やお店を経営している場合でも一緒です。ということで

目標設定は具体的に

会社やお店の事業上の目標設定をするときには、

  • 達成できたかどうか?を明確に確認できる「数値目標」をきちんと設定しましょう。
  • 「いつまでに達成するのか?」つまり「期限」もきちんと設定しましょう。

と、まあここまでは普通の経営指南書や経営者研修みたいなものでもよく説明される話ですが、ここからは筆者独自の考え(というか経験上の注意事項)です。

目標を決めたら紙に書いて大きく貼り出しておきましょう

小さな会社・お店の経営者様のかなり多くが「一念発起して目標設定したにも関わらず、日々の忙しさに流されていつのまにか目標を見失ってしまう」という状態になってしまいます。

ご自分に言い聞かせる意味でも、また内外にきちんと知らせておく上でも、「◯◯までに□□する」というようなことをきちんと書いて見やすいところに貼り出しておきましょう。

目標達成を最優先事項にしましょう

これまでの筆者の経験上もっともよく起きた「結局目標達成できなかった原因」が「設定した目標よりも他のことを優先してしまった」というもの。事業上、不測の事態が起きて仕方がないということは理屈の上ではありえますが、「会社の行く末を決める大事な目標設定を反故にしてまでも取り組まなければならない重大な事態」なんていうのがそうそう簡単に起こることはありません。(逆に言えばそんな簡単に起きる不測の事態なら、はじめから想定しておくべきです)

ご自分で決定してください

経営者はご自分でご商売のやり方・進め方を意思決定できるからこそ事業経営者です。お勤めで上司や経営者から指示される立場ではないのですから、必ずご自分で決定してください。誰かの許可や認定をいただかないと決められないというのでは、そもそも経営者として仕事をしている意味がありませんから、ね。

そもそも設定すべき目標が決められない場合は?

ここまで解説しておいてナンですが、実際にコレをやろうとすると小さな会社・お店の経営者の半数ほどの皆さまが、「なんだか目標設定とかいうと、難しくてよく分からないよ、何すればイイんだか分からないから決められない」ということになるんじゃないかと思います。

「目標設定しましょう」と言われて分からなくてとまどってしまうのは、別にいけないことでも劣っている事でもありません。
ただ、商売繁盛・経営力アップを目指すにはやはりどうしても目標を明確に設定しておくのが必要だという点も譲れない点。

なので、目標設定をする際に迷ったり戸惑ったりしたら、まずはそれ以前のステップを順を追ってクリアしていきましょう。
目標設定をする前のステップで、何をどうすればよいのか?は以下のページで解説していますので参考にしてください。

  • そもそもの「起業」あるいは「事業を営んでいる目的」を確認しましょう→事業の根幹を確かめておく
  • あなたの考える「成長」とは?「成功」とは?「成果」とは?→自社の事業のスタイルを考える

目標設定した後は?

目標設定をしたあとは、具体的にどうすれば良いの?という方はこちらへお進みください→目標設定をアクションプランへ落とし込む