~デジタルに詳しくなくても、取り残されない会社はつくれます~
このところのデジタル化やAIの進化は、以前にもましてどんどん速くなっています。
新しいサービスや機能が次々と登場し、「もう何がなんだか分からない」「スピードが速すぎて、とてもついていけない」と感じているかたも多いのではないでしょうか?
特に、小規模事業者なかでも中高年の方からは、こうした声をよく聞きます。
確かに、変化のスピードが速くなってきていることは事実です。
けれども、だからといって全てのデジタル技術やAIをご自分で理解し、すべて使いこなさなければいけない、というわけではありません。
むしろ大切なのは、
ご自分・自社にとって必要なものだけを、必要なタイミングで取り入れること
です。
すべてを理解する必要はありません

パソコン、クラウド、スマートフォン、SNS、キャッシュレス決済、生成AI、業務システム・・・世の中には数え切れないほどのデジタルサービスがあります。
それらを全部勉強しようとすると時間がいくらあっても足りません。
しかも、小規模事業者にとって本当に必要なものは、その中のごく一部です。
例えば
- 紙で管理している予定を共有しやすくなる
- 手書きしている帳簿や書類をデータ化する
- 毎月繰り返している入力作業の手間を減らす
- 外出先でも必要な情報を確認できるようにする
- 問い合わせへの回答文をAIに下書きしてもらう
こうした一つ一つの改善だけでも、仕事はかなり変わります。最新技術をすべて理解することよりも、
自社の仕事の中で「ここを変えたら楽になる」という部分を見つけることのほうが、はるかに重要です。
問題は「ついていけないこと」より「動かないこと」
一方で、筆者(岸本)が小規模事業者の支援をしていて気になることがあります。それは
「これはそろそろ変えたほうがいい」
「このままでは不便だ」
「デジタル化したほうがよい」
と分かっているのにもかかわらず、何年もそのまま放置されているケースが少なくないことです。
例えば、
- 取引先とのやり取りがほぼメールになっているのに、自社の受注や発注は相変わらずFAXのまま
- データで受け取った情報を一旦紙に印刷して、また別のシステムに手入力していたり
- 担当者一人しか分からないExcelや紙の台帳があって、そこに会社として重要な情報が残っていたり
こんなことが日常的に常態化しているということもあります。
ひとつひとつは小さな問題に見えるかも知れません。
けれども、それを何年も放置している間に、周囲の仕事の進め方は少しずつ変わっていきます。
そして気がついたときには「今から何を変えれば良いのか分からない」という状態になってしまうのです。
つまり、多くの事業者様、経営者様の「デジタルの進化が速すぎてついていけない」というのは実際には、
必要な変化を先送りしてきたために、変えなければならなかったことが積み重なってしまった結果だ
というケースも多いのです。
大切なのは「大きなDX」ではなく「少しずつ変える習慣」
デジタル化というと、大掛かりなシステムを導入したり、会社全体を一気に変えたりするような話を想像する方も少なくないかもしれません。
けれども、小規模事業者の実際の経営や現場では、そうした進め方が必ずしも正解とは限りません。
むしろ「この作業はもうちょっと簡単にできないか」「このデータや資料は紙で保管してなければいけないものか?」「同じ内容をなんどもあっちこっちに入力してないか?」「この仕事(作業)、もし自分に何かあったら誰かに引き継げるようになってるか?」といったことを時々見直し、少しずつ改善していくほうが現実的です。
一度に全部変える必要はありません。
- ひとつ変えてみる(ひとつだけデジタル化してみる)
- うまくいけば次を考える
- 合わなければ別の方法を考える
こういう小さな積み重ねを繰り返しできる会社は、デジタルやAIがどれだけ進化しても、大きく取り残されにくくなります。
AIも「使いこなす」のではなく「使えるところだけ使う」へ
昨今はやりの生成AIも同じです。AIについて詳しく勉強し、すべての機能を理解してから使おうとする必要はありません。
文章の下書き、情報整理、アイデア出し、議事録の整理、調査の補助など、自分の仕事の中で使えそうなところから試せば十分です。
もちろん、AIに任せてよい仕事と、人がやらなければならない仕事・人が確認しなければいけない仕事があります。その判断も含めて、少しずつ経験を積み重ねていけばよいのです。
重要なのは「AIを使える人になる」ことではありません。
AIも含めて、デジタルを「自分たちの仕事を少しでも良くしていくために利用できるようになる」
ことです。
自分だけで判断できなければ、専門家を使えば良い
経営者のあなたが、全てのデジタル技術を調べる必要はありません。
会計について税理士に相談するように、法律について専門家に相談するように、デジタルについても詳しい人に相談して、その人の知見を活用すればよいのです。
- うちの会社の場合、何から始めればよいのか?
- この作業は、デジタル化したほうがよいのか?
- 今のやり方を変える必要が本当にあるのか?
- AIを使える仕事はどこか?どの部分で活用すればよいか?
こうしたことを一緒に整理するだけでも、次にやることはかなり見えやすくなります。
岸本ビジネスサポートでは、特定の製品やシステムを導入したり、ムリに何でもAI活用にこじつけるのではなく、まず現在の仕事のやり方や困っていることを整理し、あなたの会社・事業にとって本当に必要な改善は何か?を一緒に考えることを大切にしています。
デジタル化したほうがよいところもあれば、今のやり方のままのほうが良いところもあります。
AIを使ったほうがよい作業や業務もあれば、むしろ人がやるべき業務もあります。
それらを見極めながら、無理のないところから変えていくことが大切だと考えています。
「ついていけるか」ではなく「必要な時に変われるか」
これからも、デジタルやAIは私たちの想像をはるかに超えたスピードで進化していくでしょう。そのスピードが遅くなることも、おそらくありません。
だからこそ「全部理解しなければ」「最新情報を常に追いかけなければ」と考える必要はないのです。
必要なのは
自社に必要な変化を見つけた時に、先送りせずに少しずつ動けること
そして
自分だけでは判断が難しいときには、専門家の力を借りること
です。
「何を変えたらよいのか分からない」「デジタル化すべきだと思うが、どこから手を付ければ良いのか分からない」「AIを仕事に使えるのか、一度具体的に相談してみたい」
そんな段階でも構いません。何かのシステムを導入すると決めてから相談される必要はありません。
まずは、自社の仕事のどこをどう変えるべきなのかを考えるところから
岸本ビジネスサポートでは、小規模事業者の皆さまと一緒に、無理なく続けられるデジタル化・AI活用を考えていきます。

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