フリーランスミュージシャンのためのインボイス対策～４～

（４）ミュージシャンのギャラと消費税

もう一度、消費税の話だけに絞った図を以下に掲載しておきます。

こういうふうに、ギャラや講師料としていただいた収入には「消費税」が含まれているので、その分は1年間まとめて集計して税務署に納付しなければならないルールになっています。

総収入1000万円未満の場合には消費税納付免除

フリーランスのミュージシャンの方の中には「毎年確定申告してるけど、消費税の納付とかってしたことないよ？」という方もいらっしゃると思います。それは「免税業者」といって1年間の総収入（総売上高）が1000万円未満の場合には、いったん預かった形になっている消費税を、税務署へ納税しなくても良いというルールになっています。

なので、（あんまり大きな声で言うのもナンですが^^;）、年間1000万円未満の収入の方の場合、例えば770万円収入があって、ホントは70万円消費税を納付しなきゃいけなくても、それは納付しなくて良いので770万円全額マルっと自分の取り分になっていた、というわけです。

・・・と、これが来年2023年9月30日までのルールです。問題はそのルールが2023年10月1日以降、大きく変わる、という話。