今さら聞けない「ホームページ」活用のこと~1~

事業経営・商店経営でホームページ活用って、いまや当たり前のように言われてるけど・・・ナンで?どうして会社やお店を経営していてホームページを一生懸命やらなきゃいけないの?・・・今さら誰も解説してくれないかもしれない「そもそも」のお話を解説させていただきます。

ホームページは「当たり前」・・・は事実じゃない

ホームページを持っていて検索サイトなどで上位に表示されると、問い合わせや注文をもらえるようになったりお客様がホームページ見て来店されるようになるので、会社やお店のホームページを作って公開しておくのは経営上効果がある。

そんな事を10年ほど前にはIT活用の専門家の方たちが皆さん口を揃えてそう言っていました。(筆者岸本も、正直言うとその一人でした)。
けれども2018年の今、「ホームページを持っているから経営や商売が有利に進められる」というような明確な効果は、実のところ大してありません。

なぜなら・・・「インターネット上に会社やお店の情報が掲載(公開)されている」というのはもうすでに当たり前の時代になったからです。

けれどもポイントは「ホームページが当たり前」なのではなくて「情報が公開(掲載)されている」のが当たり前だという点。つまり、別にホームページを持っていなくても、何らかの形でネット上に会社やお店の情報を掲載しておくことはそう珍しくなくなってきたというわけです。だから「ホームページが当たり前」なのではありません。

例えば、Facebookページで会社情報をアピールするとか、飲食店様の場合なら食べログやぐるなびなどに載せればホームページがなくてもお店の住所や営業時間を案内できます。NTTインターネットタウンページのようなサービスに掲載する、というのもアリです。

それなのに、なぜ「ホームページ」?

それでも、筆者(弊社)はFacebookページやインターネットタウンページ、ブログなどではなく「ホームページ(独自Webサイト)」を会社として持っていて公開する事を、経営上有利になるとして強くおすすめしています。それはどうしてか?

独自の情報発信が出来る

タウンページや地域の商工会さんなどが運営している事業者紹介サイトなどでは、掲載できるスペースや情報量が限られています。会社やお店の住所・電話番号・営業日などを掲載するだけならそれでOKですが、商品やサービスの魅力、お客様に訴求したいメッセージなどを十分に載せるにはいくらか制約があります。

右へならえのどれも同じようなレイアウトの「乗り合いページ」では、皆さんの会社・お店の独自の情報発信が活かされない恐れがあるのです。

その点、独自Webサイト(ホームページ)なら、自由に情報発信が出来ます。ホームページをぜひ活用しましょうという理由の第一はこの点です。

仮説検証の絶好の場

今どきのホームページは、「作って公開してはい完成」ではなく「作って公開したらさあ検証スタート」というのが一般的です。・・・ナニを言っているかって?・・・そう、「アクセス解析」のことです。

ホームページは、「どのくらいの人数の方が閲覧しているか?」「何曜日の何時ころが閲覧数が多いか?」「Webサイトのうちどのページをよく見られているか?」など、ホームページをご覧になった方たちが、どんな風に自分の会社のホームページを見ているのか?を集計して確認することが出来ます。

つまり、「こういう事をアピールしてお客様に届けよう」と作ったホームページが、「実際にどのように見られていて思ったとおりに情報が伝わっているか?」を確認できるようになっている、というわけです。

これは、会社やお店の宣伝をする際の「仮説検証」に絶好の場を与えてくれることになります。

ただ「ネットへ公開しておけば何かの宣伝になるんだろう」と漠然と考えて漫然と放置しておくのではなく、「お客様に情報が届いているか?アピールしたいことが伝わっているか?」を検証するために、自在に運用・活用できる・・・これがホームページを是非活用してほしいという理由の第二です。

ホームページは「月々1,000円」

10年、20年前はホームページを作って公開するとなると、制作会社にウン十万円ウン百万円払って製作して、その後も月にウン千円ウン万円もの維持費用を払う必要がある、と言う状況でしたが、今ではホームページにかかるコスト(費用)は激減しています。

よほど凝りに凝ったこだわりのデザインや洗練性を求めるのなら、やはり制作会社へそれなりの費用を払う必要がありますが、作ろうと思えば、ホームページ制作の専門知識や技術がなくても自力で作れてしまう時代です。

しかも、運用コストも月々1,000円程度(どんなに高くても2,000~3,000円程度です)。このくらいの費用で上記のような「独自発信」「仮説検証」が出来るのであれば、十分見合うのではないでしょうか?

Facebookページじゃダメなの?

  • 情報を自由に発信できる
  • どのくらい効果があるか仮説検証できる

この条件を満たすのならFacebookページがあるじゃん、しかもFacebookページなら無料だし・・・それじゃダメなの?とお考えになる方も多いかもしれません。

確かにFacebookページでも同じような事を期待できそうです。けれども・・・それは「見に来られる方が全員Facebookユーザーだったら」の話。

ネット上の閲覧者すべてが同じ条件で見られるようになっていないと、仮説検証や独自発信も十分な効果が期待できない、と筆者は考えているので、特に小さな会社やお店が積極的にWeb活用するのであれば、Facebook一辺倒と考えずに広くWeb発信と考えられるのが良いと思います。