小さな会社・小さなお店(小規模企業)がホームページ運用をするためのノウハウ解説。まずは基本中の基本から。
ホームページ活用の全体を見渡しておきましょう
「ウチの会社のホームページを作りたい」「今あるホームページをもっと有効活用したい」という話になると、大抵の経営者様が「どうやって作るの?」「どうやったら検索してもらえるの?」というような具体的な方法論へ一直線に進んでいきがちです。けれども、ちょっと待った!まずは全体像をきちんと見渡しておきましょう。
ホームページを活用する(以下、「Web活用」も含めてホームページ活用ということにします)って、どういうことをどういうふうにやるの?
会社(お店)が続く限りずっと取り組む
ホームページ活用は、いまや会社やお店の運営・経営とは切っても切り離せないものになっています。ホームページがない(=ネットを検索しても情報がぜんぜん出てこない)というのは、半分存在していないようなものといっても過言ではありません。
そういう状況の中で「自社のホームページを活用しよう」ということであれば、それは「会社(お店)が存続する限りずっと継続に取り組む必要がある」ということを意味します。つまり、ある一時期だけ一生懸命ホームページを頑張って軌道に載せたらそれでおしまいということにはならない、という意味です。
では、その「ずっと続く」のはどういう感じなの?というと・・・
1.まずホームページを作りましょう
ホームページじゃなくても、ブログでも、SNS上の専用ページ(Facebookページのようなもの)でも良いのですが、とにかく「コレがウチの会社の公式サイトだ」というものを作ります。
2.見てもらえるように色々工夫と努力をしましょう
2-1.ホームページの中身の工夫
ホームページの内容やレイアウト、デザインなどで、「見てもらった時に見やすい・楽しい・必要な情報がちゃんと探せる」というようなものになるよう、完成度の高いホームページに仕上げる工夫と努力をしましょう
2-2.見に来てもらうための工夫と仕掛け
ホームページは、作って完成した直後は誰にも知られていません。知られていなければ誰にもホームページを見てはもらえません(黙ってても誰かが見に来てくれるなんていうことはないのです)。なので、見に来てもらうための工夫と仕掛けをしましょう。
3.効果を検証しましょう
正確には「効果を検証することが出来るように、最初からそういう仕掛けを組み込んでおきましょう」です。ホームページは、今発信したことや今日更新したページの内容が知れ渡って実際の商売に効果が表れるまでに、多かれ少なかれ時間差が出ます。その時間差や効果の出方が、ご自分の意図したものになっているか?あるいは見当違いな効果になっていないか?を確認するためには、ちゃんとした「効果測定」が必要になります。
具体的には「アクセス解析」というものなのですが、この「アクセス解析」を最初からきちんと出来るようにしておきましょう。
4.季節や提供商品のタイミングに応じた更新を繰返しましょう
「会社(お店)のプロフィール」「営業日・営業時間」「アクセスマップ」など基本的な情報のページは、一度作ればそれほど大きな変更は必要ありませんね。けれども、お客様やファンを集めるための「商品の魅力」や「サービスの内容」などを発信するページは、季節や時期、あなたの会社の商品・サービスの提供時期などによって時々刻々と変わっていくはずです。
こういった、「実際の会社・お店の業務に合わせた情報の更新」を継続的に繰り返す必要があります。
5.効果測定の結果を運用に反映させましょう
3.で仕込んでおいた効果測定は、ホームページの運用をし続ける限りずっと継続させます。その上で「先月告知したキャンペーンや宣伝が、はたして本当に効果を出しているのか?」「そもそもこのホームページは意図したお客様に見てもらえているのか?」などを効果測定の結果から検証し、より「ホームページを運用する目的」にかなうように、ホームページの内容を修正していく作業を行いましょう。
いかがでしたでしょうか?初回からなんか「難しそうだなあ」という文章ばかりの解説でしたが、これは是非とも頭に叩き込んでおいて欲しい内容です。長く継続的にホームページ活用を続けられるためには、スタート時点である程度全体像を理解して頂く必要があって、この解説をさせていただきました。
さて、次回の解説は「ホームページ活用の時間差」についてです。