ホームページを作ってネット上で商品を販売したい・・・まずはその前に基本を抑えておきましょう。
インターネットで販売あれこれ
インターネット上で商品を販売しよう、というのであれば方法はいくつか考えられます。
- 楽天やAmazonなどのネットショッピングモールへ出店・出品する
- ネットオークションのような場へ出品・販売する
- ネットショップ専用のWebページを作ってそこで販売する
- 自社のホームページ上に販売ページを作ってそこで販売する
お客様の側から見れば、上記はどれも「ネット上で商品を購入できる」という意味で同じようなもの、という風に映ります。
このうち、どの方法でネット上で販売するのが良いのか?は一概には言えません。
ネット販売の手法をどういう風にするか?はネットやITのテクニックではなく「会社の方針・戦略」です。まずは方針・戦略をじっくり固めた上で手法を決めるようにしましょう。
ネット上で販売スタートしてもまず売れません
こう書くと期待はずれな印象をお持ちになるかも知れませんが・・・実際そうなんです。「ネットで商品を販売しよう」と、勇んで楽天にショップを開設したり、Webサイトにショップページを作ったからと言って、いきなり注文が入るということはないんです。そして・・・そのまま待ち続けてもまず売上が上がることはありません。
大きな考え違いをされている方が非常に多いようなので敢えて厳しい言葉でこう申し上げておきます。↑
ネット上の出店・出品には「広告宣伝・アピール」作業が必須
どのような手法であれ、インターネット上にお店を出して商品を出品するというのは、実店舗で言えば「お店を開けてそこに商品を並べただけ」の状態です。実際のお店のことを想像してみてください。「たまたまお店の前を通って」「なおかつあなたのお店に興味が湧いて」「足を踏み入れてくれて」「気に入った商品があって」「よし、買おうと思ってくれた」・・・これらの条件がすべて当てはまる方がいれば、実際のお店でも商品は売れるでしょうけれども、そんなことはまずあり得ません。
実店舗でも、お店を開いて商売を始めるときには「お店のオープンを告知する」「チラシやテレビ・ラジオCMなどありとあらゆる広告をする」「知人や友人にお願いして色々な方にお店を紹介してもらう」など、あの手この手でお店のことを知ってもらって、初めてお客様が来るようになるでしょう?ネット上の出店・販売も実店舗のこういう広告活動と全く同じアピール作業が必要不可欠です。
こうすれば絶対ウマくいく、は無い
で、これらインターネット上の広告宣伝活動は「なにか上手なワザがあるに違いない」「一発で知名度が上がるような手法があるに違いない」と想像されている方もかなり多くいらっしゃるようですが、それも間違いです。
実店舗での宣伝やアピールよりも、むしろ緻密で地道な作業をコツコツ続けなければならないのが実際です。なので、むしろ「ネット販売はよほど継続的に努力を続けなければコストに見合う収益を得られない」と考えて検討されるのが良いでしょう。
「ネット販売ありき」ではなく「なぜネット販売?」からスタート
ここまで書くと、どうも筆者はネット販売にネガティブなのではないか?と印象を持たれるかも知れませんが、決してそうではありません。むしろネット販売に勝算があるのであればぜひ取り組んでいただきたいと考えています。
ただ、「最初からネット販売ありき」「ネット販売に過度の期待」にならないように、まずは「事業・商売上の方針や戦略」と照らし合わせて「本当にネット販売にコストと労力をかける必要があるか?」と自問しながら進めるようにしましょう。