クラウド会計ソフト「freee」にfreee以外の請求データを売掛金として手動で登録した際、その売掛金の入金を消し込む作業手順を説明します。(freeeに標準で備わっている請求書発行機能を使って売掛金を登録した場合、請求書画面から入金消し込みが出来るようになっていますが、その機能の説明ではありません。)
前提
売掛金の入金は、「後日、銀行振込で入金された」という前提での作業処理の説明です。請求した売掛金を現金で支払われた場合の手順はこのページの説明手順とは異なりますのでご注意ください。
現金で支払われた場合の消込処理はこちら→会計freee 売掛金を現金で回収した場合の登録
作業手順
仕訳未処理を表示する
図のようにトップページの「自動で経理」に表示されている未処理欄をクリックし、自動仕訳取り込みで未処理になっている画面を開きます。
収入だけを表示させる
未処理仕訳の一覧は図のような感じになります。今回行う作業は「入金の合った売掛金を消し込む」作業になりますので、必要なのは未処理仕訳の中でも「収入」だけになりますので、図のように「収入」をクリックして検索します。
収入一覧から該当するものを推測
図のように未処理仕訳のうち収入だけを抽出すると、水色っぽい枠の画面になります。
口座名・取引内容と金額の欄を見ながら、「取引先からの入金」に該当しそうなものを類推します。(大抵の場合、取引内容の欄に振込元の相手先名称が表示されているのが、取引先からの振込だと類推できます)
→この部分は、ある程度その事業所・会社の取引状況や経理状況などを経験して理解している必要があります。
類推して該当するものがあれば右側の「詳細」をクリックします。(登録をクリックしないように要注意)
収入に該当する売掛金を探す
詳細画面は図のようなものになります。画面上部の水色の部分に、選択した収入データの内容が表示されています。この日付・摘要・金額から該当する売掛金を探します。
大抵の場合、freeeの自動推測機能で「これじゃないかな?」というものが一つ選択されて、画面下部の「選択した未決済取引」の欄に表示されています。これが正しければそのまま登録すればそれでOKです。
ただ、図の例の場合、金額は17,600円で合致していますが、発生日が4月30日で決済期日が5月31日となっています。選択した未処理仕訳の発生日は8月17日なので、これは同じ取引先・同じ金額でも、別の月の売掛入金だと類推されますので、正しい選択ではありません。このため選択されている未決済取引はレ点チェックを外します。
該当する売掛金(未決済取引)を選択
あらためて画面中央の一覧から、該当する正しい未決済取引(売掛金)を探します。
図の例の場合、8月1日発生の未決済取引で8月31日が期日となっている17,600円の取引が、この未処理仕訳の入金に該当すると推測できます。
推測できてOKと判断できたら、左隅のレ点チェック欄にレ点を入れると、その取引が画面下部に表示されます。
この状態で右下の「登録」ボタンをクリックしたら、消込作業の完了です。
後は同様に上記の収入一覧を表示する画面に戻って、消込作業を繰り返す、ということになります。
注意点
振込手数料などが差し引かれている場合
上記の例では、キレイに「請求した売掛金額がそのまま振り込まれた」ケースを説明しましたが、「振込手数料が差し引かれていて、金額が合致しない(差額が発生する)という場合もあります。その場合は差額を支払手数料などに充当する処理を行うのですが、この点については別機会に別ページでご説明します。
複数の請求を一括して振り込まれている場合
複数発行した請求(売掛金)を取りまとめて(合算して)振り込まれている場合、上記「レ点チェック」を入れる明細を複数選択する事もできます。この場合も、複数レ点チェックを入れた未決済取引の合算が、未処理仕訳の金額と合致すればそのまま登録出来ます。振込手数料が差し引かれていたり、何らかマージンなどが引かれている等の場合には、上記の「振込手数料」の差額処理と同じような処理が必要になりますが、これも別機会に別ページでご説明します。
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