今さら聞けないホームページ活用~2~

いまさら聞けないホームページ活用のこと、第2弾。「検索上位って、上がらなきゃいけないの?」

ホームページは「見てもらってナンボ」

会社経営やお店の経営でホームページを活用して役立てる、成果を出す、というのであれば、どういう形であれ「見てもらって、閲覧してもらって、アクセスしてもらって」初めて意味があります。

最終的には「ホームページから問い合わせが来る」「申込みや注文をいただく」などの成果を目指すわけですから、そのもととなる「そもそもホームページを見てもらう」という目的を果たさなければなりません。

最終的に顧客として獲得できることを目指すなら、その手前の「ホームページを見てくれる人」はなるべく多いほうが好ましい・・・これは確かなことですね。

たくさん見てもらうのに検索上位は必要か?

上図でも示すとおり、そもそも「よりたくさんの方に見てもらう」ために「検索サイトで目立つ位置にいる」ということは有効なわけですから、その意味では「検索上位」は必要になります。ただ・・・

どういう言葉での検索上位ですか?

例えば「静岡県沼津市でお弁当屋さんをやっていて、ホームページを検索上位にあがって検索してもらいたい」と言う場合・・・検索とは、どう検索されることを言うのでしょうか?「沼津 お弁当」で検索してもらうことを想定しているのでしょうか?まあ、それなら「沼津 お弁当」で検索してもらえるように一生懸命対策をすれば良いのですが・・・

けれども、本当にこのお弁当屋さんのお客様になるべき方が「沼津 お弁当」で検索をするでしょうか?もし実は全く違う言葉で検索されていたら・・・?例えば「静岡 仕出し弁当」とか「弁当 予約」とか、あるいは「持ち帰り 惣菜」とか・・・考え始めたらキリがありません。

検索してもらったら必ず「見て」もらえますか?

また、仮にありとあらゆる想定のキーワード(言葉)で検索上位に出るようにしてもらったからと言って、検索上位に表示されたら必ず「ホームページを見てもらえる」ということになるでしょうか?

「ナンでもいいから検索上位」では意味がない

最初に示した図では「元々の数が多ければ最終的な顧客獲得の確率も増えるはず」と説明しましたが、じつは「だから検索上位に上がれば獲得できる顧客も増えるはず」という話にはなりません。

本当は「そもそも、お客様になっていただけそうな方たちに的確に検索していただいて、その閲覧数が伸びて初めてホームページからの顧客獲得の確率が上がる」というのが正しいホームページ活用のありかたです(と、少なくとも弊社ではそう考えています)。

求めている方に適切に情報を届ける

本当は、上記の例のお弁当屋さんなら「静岡県沼津市やその近隣で、お弁当を買いたい・注文したい・予約したい」という希望をお持ちの方に「それなら当店のホームページをご覧ください」ということを的確に情報として届ける・・・ということが出来て初めて「閲覧した方がホームページから問合せや注文をしてくれる」ということになるわけです。

何となく「ホームページ作って」「検索上位に上がれば」「きっと注文が来るに違いない」というような曖昧な希望的観測でホームページの運用をしてしまうと、「なんだかアクセス数は確実に稼いでいるのにどういうわけだか一件も問合せが来ない」というような結末になってしまいます。

ホームページが「まだ見ぬお客様」の要望を満たしているか?が大切

ということで、今回の解説の結論。

検索で上位に上がることは悪いことではないけれど、それだけを目的にしてしまうと本来のホームページの目的・役割を果たさなくなってしまいます。

それよりは、「ウチのホームページはまだ見ぬこれからお客様になってくれるであろう方々のご要望を満たしているか?をきちんと考えてそのご要望に答えるような内容に直していく」ことのほうが大切です。