パソコンの選び方

仕事で使うパソコンを選ぶときの「選び方」のコツを解説します。
※この解説記事は、筆者の体験談・経験則を元にした解説記事です。なお、すべて「Windowsパソコンを買う・選ぶ」事を前提にしています。

デスクトップかノートか

置き場所の余裕があって、なおかつ持ち運ぶような使い方があまり想定されないのなら、デスクトップPCを選ぶのが良いでしょう。それ以外の場合、つまり

  • パソコンを置く(設置する)スペースが限られている
  • 設置場所以外で使うこと(持ち運ぶこと)が結構ありそう

という場合にはノートパソコンを選んでおくのが賢明です。

スペック(性能)はどこを見れば良い?

主に「CPU」「メモリ」「ディスクドライブ」の3つをポイントに見るのが良いでしょう。

ディスクドライブ(ストレージという場合もあります】

パソコンで作成したデータ(文書や表計算のデータとか、デジカメで撮った写真とか、音楽ソフトで作った楽曲データとか)を保存しておく装置です。このディスクドライブは「タイプ」と「容量」にご注意。

タイプ・・・HDDかSSDか

ディスクドライブには「HDD(ハードディスクドライブ)」というのと「SSD(ソリッドステートドライブ)」というのがあります。以前はほとんどすべて「HDD」という装置でしたが、最近では「SSD」というのが比較的多くなってきています。

HDDは、安価な割に保存容量の大きいものが選べるのが特徴。ただしSSDに比べてデータを読み書きする速度が極端に遅い(←かつてはこのHDDが普通の速度だったのですが^^;)。
容量は500GB~1TB(1,000GB)程度のものが多いです。

SSDは、HDDに比べてデータを読み書きする速度が非常に速いのでパソコンの体感上の性能をかなり左右します。ただ、容量の大きいものはかなり高価です。
容量は128GB~512GB程度のものが多いです。

メモリ

パソコンが一度に処理できるデータ量・処理量を左右するのが「メモリ」というやつです。メモリは容量が大きければ大きいほど、一度に大きなデータの処理が出来ます。Wordで文書を作成しながら、インターネットで調べ物をして、合間にメールの送受信もして・・・同時にPCでYouTubeかけて音楽を聴きながら・・・ナンていう風にやると、メモリ容量の大きなものが必要になります。

Windows10あるいはWindows11では、4GBくらいのものが多く出回っていますが、サクサク軽快な動きを期待するのであれば、8GBかそれ以上の容量を選ぶと良いかと思います。

CPU

パソコンの心臓部とも頭脳とも言われる部分で、データを処理する速度を左右する重要なパーツです。CPUは色んなメーカーのものがあります。Intel(インテル)というCPUメーカーが代表的なものですが、Intelでも「Celeron」「Core-i3」「Core-i5」のようにいくつも種類があります。性能の高いCPUの方が当然パソコンの性能も良いですが、基本的な事務処理作業などに使う目的であれば、ベーシックな「Celeron」や「Core-i3」などの比較的安価なCPUでも十分です。

ただ、写真や画像の編集、動画編集や音楽制作など、パソコンでの処理負荷が高いとされる作業用途に使う場合には、Core-i5やCore-i7、あるいはそれ以上のCPUを選んでおいたほうが良いだろうと思います。

メモリは「増設・交換」が可能・CPUは変えられない

パソコンの主な性能を決めるCPU・メモリ・ストレージですが、

  • CPUはあとから性能の良いものに交換、はほぼ不可能です。
  • メモリは、多くのパソコンの場合あとから「増設(増やす)」あるいは「容量の大きいものに交換」が出来ます(一部できない機種もありますが)
  • ストレージも、容量の大きいもの、あるいはHDDからSSDへの交換ができます(ただし、交換はかなり専門的な知識・技術が必要です)

最近のノートパソコンにはCD・DVDがない?

ノートパソコンを選ぶ際に実際に詳しく見てみると気が付かれると思いますが、最近のノートパソコンには、「CD・DVDドライブ」というのが付いていないものが多いです。これは、かつてCDやDVDで提供されていたパソコンソフトや音楽データが、今ではほとんどネット上からのダウンロードなどで提供されるようになったためです。

CD・DVDの付いているノートパソコンだと、案外割高な機種になることが多いので、選ぶ際には「CD・DVDは必要になったら後付(外付けのもの)を別途購入する」ことにして置くのが賢明だろうと思います。

何年くらい使うつもりで考えれば良い?

パソコンの性能や仕様は日進月歩で進化し続けています。新品を購入したとしても、4年~5年程度で、使用するソフトウェアやOS(Windows)のバージョンもたいてい上がっていきます。また、新品の高性能なパソコンも、数年経つと最新性能に比べて見劣りするようになります。

なので、不必要に高性能なスペックのものを高額で買い揃えて、10年も15年も使い続けよう、というようなものではありません。

業務上必要があれば、どんどん新しいモデルに切り替えていくくらいのつもりで、3年~5年、長くても7年程度で買い換えるつもりでパソコン選びをするのが良いでしょう。