エクセルのセルの書式設定解説。「Excelで1:30を1.5に変換するには?」の解説ページで、「計算式を入力したのに書式設定を直さないから変になってしまう」という説明をしました。ところで「セルの書式設定」ってなに?という話です。
同じ計算式でも結果が違う
画像は「Excelで1:30を1.5に変換するには?」のページで説明した内容を実際にExcelのシートでやってみたものです。同じ計算式で表を2つ作りましたが、図のように「数値変換」のセルの部分の結果が違っていますね。
片方は「12:00」、片方は「8.5」
この場合、意図したとおりになっているのは「8.5」の方なのですが、実は普通に計算式を入れてナニもしないと、上の方つまり「12:00」という結果になってしまいます。
これが「書式設定を直さなかったため」に起こる結果です。
その違いを次からそれぞれ見ていきましょう。
12:00になってしまう場合のセルの書式設定
12:00になってしまっているセルを右クリックして「セルの書式設定」画面を出します。すると、図のような状態になっています。
ユーザー定義:サンプル 12:00 (h:mm)
これはセルの書式設定のひとつ「表示形式」というやつです。
この場合は、「計算結果が数字だった場合、h:mmという形で時刻表示する」という意味になります。hは「時間」、mmは「分」(必ず2桁になるようにという意味でmmとなっています)を表しています。
→Excelでは計算式の元となっている参照セル(8:30と書かれているC2セル)の表示形式が引き継がれるようになっているようで、このため計算式を入力しただけの状態では、こんな風に8.5となってほしいところが12:00となってしまうわけです。
8.5になっている場合のセルの書式設定
8.5と意図通りになっているセルを右クリックして「セルの書式設定」画面を出してみます。すると、図のような状態になっています。
標準:サンプル 8.5
この場合は、一旦計算式を入力して「12:00」表記になってしまったものを、表示形式を標準に戻すことでこうなっています。
計算結果としては、そもそも8.5が正しい(というか標準)になるので、こういう事になります。
計算式が正しい場合は表示形式を確認してみる
こんな風に、Excelでは「正しく計算されていたとしても、表示形式が適切でないために意図した結果にならない」ことがあります。
この例に限らず、「時間の計算をして○○時間と表記したいのに12:00のような表示になってしまう」とか、あるいは別のケースで「数値計算をして小数点以下まで確認したいのになぜか整数にまるめられてしまっている」という場合には、表示形式を確認してみるのが良いと思います。
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