セル幅を超えた文字列

Excelのセル幅からはみ出している文字。ちゃんと最後まで表示される場合と、セル内で途切れてしまう場合があるのはどうして？・・・弊社のお客様からかなりの数いただくご質問です。

セル幅を越えた文字列

図のような感じのExcelシートのことです。商品名（C列）のセルに「男性用スウェットシャツ上下」と入力してあります。

3行目・5行目・7行目（行番号）とも、同じ文字を入力してありますが、3行目はセル幅を越えて最後の文字まで表示されているのに、5行目と7行目はセル幅の右端で途切れてしまっています。

セル幅からはみ出す長さの文字

通常、特に意識せずにセル幅を越えて文字入力すると、3行目のような感じになります。

隣のセルに文字が入力されている場合

ところが、上記の状態ではみ出した先（つまり隣のD列のセル）に文字を入力すると、とたんに元のC列のセルが途切れます。

これはExcelの仕様というか、そういうルールと言うか、そういう事になっているというわけです。図のようにD列では「L」という文字が中央揃えになっていますから、見た目のスペース的にはC列の商品名がD列にはみ出しても大丈夫なんじゃない？と思われる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが・・・隣のセルに何らかデータが入力されている場合は、セル幅をはみ出した文字は途切れてしまうのです。

隣のセル、入力してないのに

では、図のようなケースは？隣のD列のセルは空欄になっているのに、どうしてC列のセルが途切れているのでしょう？

「隣のセルに何らか入力があったら途切れるけど、隣のセルが空欄ならセル幅を越えて表示される」というきまりなのでは？

空白文字が入力されている

上記のケースは、よく見ると「空白のように見えるセル」に「スペース」などの空白文字が入力されています。空白文字であっても「データが入力されている」ことに変わりはないので、ルール通り「隣のセルにデータが入力されていたら、セル（列）幅を越えた文字については途切れる」ようになってしまう、というわけです。

エクセルでは「スペース」などの空白文字にご注意

この解説のケースに限らず、「見た目は空欄なのによく調べると空白文字が入っている」ということに起因する「なぜ？どうして？」はExcelのご相談を承る際にかなり多く見受けられます。

Excelをお使いになる時には「空白文字」にはよく注意を払うようにするとこういう「？」が減るかもしれません。