クラウド作図ツールの「draw.io」。使い始めると非常に便利ですが、つい力が入って作図エリアが広がってくると、「A4用紙に印刷しきれなくなる」なんていうジレンマに陥ることがありますね。今回はそういう場合の「ちょっとしたアイデア」のご紹介。
A4サイズに収まらない?
そもそも、最初から「用紙設定」をA4サイズにして、A4用紙からはみ出さないように作図すればよいこと、ではあります。
けれども、実際アイデアを出しながら作図していくと「いつの間にかA4用紙1枚には収まらなくなってた」なんてことがありますね。
draw.ioは、「用紙設定範囲外に線や図形を配置しても、どんどん自動で作図エリアを拡張してくれる」という便利な仕様になっていますが、これが仇となる場合もある、というわけです。
画面上の作図
例示したような作図をしていたとして・・・・
印刷プレビュー
印刷プレビューしてみると、図のように「A4サイズ」では収まらなくて何ページにもまたがってしまっている場合。
このままではどうやっても、A4用紙には複数ページで印刷されてしまいます。
全部の図形や線をA4サイズに収まるように再配置すれば良いことですが、それもここまで出来上がっているとかなり面倒。
ということで、こういう時はちょっとしたアイデアを^^
ページ設定を変更する
まず、ページ設定を変更します。基本はA4用紙になっていると思いますが、これを「A3」とか、必要なら「A2」などに変更します。設定の手順は「ファイル」→「ページ設定」です。
1枚に収まるサイズに変更
これは試行錯誤しながらになってしまいますが、A3にしてみたり、B4などのサイズもあるのでそういうサイズにしてみたりして、とにかく「1ページ分」に収まるサイズに変更します。
ページ設定変更後にご注意
draw.ioの仕様なのか、ページ設定で用紙サイズを変更すると、全体の図の配置が意図通りに「左上」になってくれない事があります。
こうなった場合には、キーボードで「Ctrl」+「A」(ctrlキーとAキーを同時に押す)で全ての図や線を選択して、マウスでドラッグ&ドロップしてちょうどよい位置へ移動しておきましょう。
PDFにエクスポート
ページ設定し終えたら、「PDF」ファイルとしてエクスポート(ダウンロード)します。
「ファイル」→「形式を指定してエクスポート」→「PDF」とクリックします。
図のようなエクスポート時の選択画面が出てきますが、ここはそれほど深く考えずにそのまま「エクスポート」
名前を付けて保存
図のように保存先をきかれますので、選択肢をクリックします。「パソコン内のCドライブ」とか「マイドキュメント」「デスクトップ」などへ保存したい場合には、「デバイス」を選択肢ます。
PDFなら「1ページ」に収められる
PDFファイルとしてエクスポート(ダウンロード)したものを、PDF閲覧ソフト(AdobeReaderとか)で開ければOKです。
PDF閲覧ソフトの場合ほぼ全て、「元の用紙サイズがA3やB4でも、印刷時に用紙サイズに合わせて縮小」とかができますので、印刷の際にA4サイズを指定すれば、A3サイズで作図したものもA4サイズで印刷出力できる、というわけです。
字や図形が小さくなるのでご注意
ただ、当然のことですが「A3サイズで収まるように作図した」ものを「A4用紙に印刷」しようとすれば、一つ一つの図や文字は縮小されるので、小さくなって見づらくなることもありますので、そのあたりは作図の際によく考えながら作るようにしましょう。
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