POSレジ&テーブルオーダーシステム導入

クラウドPOSレジの導入で、人手不足の解消という課題にチャレンジした事例

【概略】

課題・支援内容・成果

  • 課題・・・店内(飲食店フロア)のスタッフの人員不足・超過勤務の常態化・業務非効率
  • 支援内容・・・クラウドPOSレジの導入・テーブルオーダーシステムの導入
  • 成果・・・フロアスタッフの人員不足が解消した&営業数値が可視化出来た

基本情報

  • 業種・規模・・・飲食店(飲食業)。従業員は厨房4人、フロアスタッフ5人
  • 支援テーマ・・・業務効率化のためにデジタル・ITを活用したい
  • 支援期間・・・2022年10月~2023年9月
  • 導入・使用したITツール・・・スマレジ
  • 支援形態(タイプ)・・・約1年間のプロジェクト型支援。その後継続的な伴走支援に移行
  • 費用感・・・約200万円(テーブルオーダーのためのシステム18テーブル分のハードウェア購入等を含む)

(1)背景

事業者さまは、ある観光地の中心地域へ向かう国道沿いに立地する飲食店です。
いわゆる昔の「ドライブイン」的なイメージのお店で、店内は15席ほどのテーブル・座敷席があります。
遠方からの観光客をメインターゲットとしている飲食店のため、土日・祝日や観光シーズンのランチタイム(11時~14時頃)は店内がかなり混み合いますが、それ以外の平日はかなり閑散とした感じで落差が大きいのが特徴。

繁忙期と閑散期の落差が大きいことから、あまり潤沢にスタッフを雇用・確保することも出来ず、フロアのスタッフさんはパートさんが総勢5人。平日は1人あるいは2人でのフロア運営、忙しい日には全員出勤。

弊社が支援をさせていただく前までは、お客様の注文取りも紙の伝票に手書きで取り、厨房へ廻す、という従来からよくある飲食店のオーダーの取り方でした。

また、お会計時にはじめてレジで注文内容を打ち込んで会計する、という処理の仕方で、忙しい時にはレジの会計待ちで何人(何組)もレジに並ぶこともしばしば。

レジはいわゆる「スタンドアロン」レジ。POSレジではあるので、商品マスタなどの登録も出来ますが、専用のシステムをインストールしたパソコンでマスタデータを編集し、その都度レジへデータを送り込むという仕組みの運用でした。

(2)支援前に抱えていた課題

元々抱えていた課題は大きく3つありました。

フロアのスタッフ不足&超過勤務常態化

フロアスタッフが総勢5人では、繁忙期の来客応対を廻すのにもかなり無理がありました。ただ閑散期のことを考えると人数を増やすわけにもいかず、「忙しい時のお店の回し方」をどうすればよいのか?が最大の課題でした。

レジ会計業務の非効率

お客様のお会計の時になってはじめてレジ打ちをする、という方法だったため、繁忙期には「注文取り」に加えて「レジでのレジ打ち」が重なり、これもスタッフ不足の大きな原因の一つとなっていました。

現在のレジの老朽化・保守契約更新

現在のレジは3年毎に保守契約の更新があり、その保守契約金額が年間約80万円。お店の規模を考えるとかなりの出費ですが、その割にはレジそのものはもうすでに10年以上前のもので老朽化しており、保守契約更新の際に最新のレジに買い替えるよう提案を受けていましたが、事業主様はどうするべきか迷っていました。

(3)支援方針

弊社がこの件についてご相談を受けたのは、保守契約が終了する10ヶ月前のことでした。上記の現状確認やヒアリングを行わせていただいた結果、「POSレジをどうする」という着眼点ではなく「店舗運営業務をゼロベースで見直して再構築し、その過程で必要なITシステムの導入を検討する」という観点での支援をさせていただくことにしました。

なぜその支援方針?

ヒアリングの過程で、現状「事業者様の目に見えている」課題はPOSレジの老朽化が引き起こしている非効率、のようでしたが、「POSレジが古いこと」はどちらかと言うと結果的にそういう課題になっているという事であって、課題の真因はもっと深いところにあるように思えたからです。

(4)支援内容

支援の内容・過程は以下のとおりです

1.現状整理

まず事前にヒアリングさせていただいた内容を元に、以下のように課題を整理しました。

  • フロア業務でのボトルネックは何か?
  • ボトルネックとなっている課題(業務)を改善するために有効なITシステムやITツールはなにか?
  • ボトルネックとなっている課題(業務)を改善するためにルールや手順の変更が出来ないか?
  • ITシステムやツールを導入する事になった場合、現在あるシステムとの整合性はどうするのか?
  • この課題の改善はいつまでに完了する必要があるか?

2.支援手順の設計

現状整理で出てきたボトルネックは「注文取り・厨房への伝達に時間がかかりすぎる」ということでした。特に観光客がメインの飲食店ということもあり、注文を受け始めてから注文取りが終わるまでの間にかなり時間を要するという特徴もあり、これにスタッフひとりがつきっきりになってしまうというのが悩みどころでした。

そこで、思い切って「テーブルオーダー」システムを導入してはどうか?という検討を始め、それならクラウドPOSレジと連動して運用できるテーブルオーダーの仕組みを導入しよう、ということになりました。

テーブルオーダーをシステムとして導入することで、レジの会計作業と、フロアの作業を、どちらもフロア業務担当のパートさんが行っていたのを「作業担当を分ける」というルール変更も行うことが出来ました。

3.ツール選定・導入

ツールはクラウドPOSレジの「スマレジ」を軸として、スマレジ・フードビジネスプランを選定しました。そして課題克服の鍵となる「テーブルオーダー」については、スマレジが提供しているスマレジ・テーブルルオーダーを導入することになりました。

導入に当たっては、事業者さまからスマレジさんへ導入サポートを申し込んで頂き、スケジュールを合わせて弊社も同席したうえで、導入・設置は1日で完了しました。(お店の定休日を利用)

4.導入後のフォロー

導入後の初日には、店舗のオープン前から弊社岸本が現地にお伺いし、店舗でのレジおよびテーブルオーダーのオペレーションの立会フォローを行わせていただきました。(弊社岸本は、前職が量販店のマネージャーだったという経験もあり、レジの運用および店舗のオープン前作業や閉店後作業について、実体験を元にフォローアップが出来たこともこの支援につながりました)

その後1ヶ月間、週に1~2回ほど訪問させて頂き、POSレジ運用上の質問やテーブルオーダー運用上のご質問などに対応させていただきました。

(5)支援成果

定量成果

クラウドPOSレジにテーブルオーダーを組み込む事で、フロアのパートさんの業務が劇的に効率化しました。

  • 1回のレジでのお会計に掛かる所要時間が5~10分から2分程度に。(テーブルオーダーシステムのお陰で、会計時に初めてレジを打つ、という作業を全くしなくて良くなったためです)
  • 繁忙期(全てのテーブルに客様が着席しているようなケース)でも、フロアに必要なパートさんの人数が5人→3人程度に圧縮できました。

定性成果

定量的な成果が出始めたことで、明らかにパートさんのモチベーションが上がりました。

また、これまで「かろうじて手の空いている時に、ササっとやってしまっていた」ような業務・・・レジ横で店頭販売する商品の補充や、店内POPなどの作成・入れ替えなど・・・を、きちんと日々の業務ルーチンの中に組み込むことが出来るようになりました。

また、ここがこの支援事例の最重要ポイントですが、これら定量成果・定性成果が出始めた頃から、業務全般に心理的な余裕が生まれてきたことで、特にお店のマネージャーと事業主様に「POSレジで記録できている売上や利益などの集計数値に関心をもつ」という顕著な傾向が見られるようになりました。

(6)成功要因(なぜこの支援がうまくいったか)

事業主様の、相談前の悩み事はとにかく「人員不足でフロア業務がどんどんキツくなっていく」という点でした。その事業主様の最も重要視する課題をクリアするという方向に合わせつつ、けれども単にフロア業務をラクにするというだけではなく、全体的な業務の改善、そしてそれをどのように経営の改善・成長へつなげていけばよいか?という観点で改善に着手できたことが、支援成果に繋がっています。

また、事業主様ご自身も、単にフロアの人員をデジタルで補いたいというだけという考え方から、それを事業の成長・再構築へどう活かせばよいか?という考え方へシフトしていくことを意識されていたことも、この支援が成果を上げられた大変重要なポイントです。

(7)同様の課題を抱えている方へ~ご提案

課題クリアのためには、まず「今、何に困っているか?」「この課題をクリアして、どんな風になりたいのか?」を具体的に書き出してみる、などの整理をしてみてはいかがでしょうか?

ご自分ではそういう整理や書き出しが上手く出来そうにない、ということであれば弊社の「初回相談」をお申込みいただくのをおすすめします。


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