今さら聞けないセルの書式設定

Excelのセルに「4-1」と入力すると勝手に「4月1日」となってしまうのはなぜ?「4-1」と入力するにはどうすれば良い?

セルの書式設定

「4-1」と入力すると「4月1日」となってしまうのは「セルの書式設定」というExcelの機能によるものです。セルの書式設定とは、Excelの各セルに入力された数字や数式を、見やすいカタチに整えて表示するという機能のことです。
Excelではこの書式設定の機能が「4-1」という入力内容は「今年の4月の1日という意味だ」と自動で解釈するために、このような事態になるというわけです。

Excelのセルの書式についての詳しい解説は別のページでじっくり解説するとして、では「4-1」を「4月1日」にせずに「4-1」のまま入力出来るようにするにはどうすればよいか?というと・・・

セルの書式設定の手順

セルを右クリック→書式設定

目的の「4-1」が「4月1日」になってしまっているセルで右クリックし「セルの書式設定」をクリックします。

セルの書式設定

セルの書式設定という画面が表れますので、図のように「表示形式」というタブメニューをクリックします。図では「ユーザー定義」という部分が青く選択されていて、なおかつその右側が「m”月d”日」という選択になっていると思います。

これが「4-1」と入力したら「4月1日」という表示にしなさいね、という書式設定の機能です。ちなみに画面の「サンプル」というところに出ているのが「4-1」と入力されたセルの表示は実際にはこうなりますよ?という結果です。

文字列に変更

表示形式の「分類」を図のように「文字列」に選択し直します。「表示形式を文字列に変更」というのは、「入力された内容が数字だろうと日付だろうとなんだろうと、とにかくキーボードで入力されたままの内容で表示する」という書式へ変更するという意味です。・・・これで「4-1」となるはず、というわけには実はいきません。よく見ると先ほどの「サンプル」の部分が「43191」という、「4-1」とは似ても似つかない数字に変わってしまっていますね。

これは、セルの書式設定に関連した機能で、以下のような事情によります(面倒な方は読み飛ばしてください)。

  1. 「4-1」と入力された内容は「2018年4月1日」という日付のことだと解釈する
  2. 入力された「4-1」という内容を日付のデータ「2018年月1日」に変更する
  3. 表示形式の指示通り「4月1日」に変更する
  4. 文字列に戻そうとする場合、いったん「2018年4月1日」を数字に置き換える(1900年1月1日から数えて何日目にあたるか?で置き換え=43191)
  5. 43191という数字を「43191」という文字表記のままにして表示する

セルへ(シートへ)戻る

図のようにセルへ戻ると「43191」になってしまっているのがわかると思います。

あらためて「4-1」と入力

この状態であらためて「4-1」と入力すると、今度は「4-1」のまま表示されます。

数字(数値)は書式設定によって変わる

Excelのセルは「数値」「数字」が入力された際に、必要に応じて適切な「書式」に整えるような機能が備わっていて、そのことを「書式設定」と言います。

例えば同じ「1000」という数字でも「1,000円」なのか「1,000個」なのかでは、意味が違ってきますね。それをわかりやすくするために、同じ数字の1000でもどのような単位やどのような表記にするか?を設定できるようになっているというわけです。
この機能の一つとして「日付も数値の一つとして解釈する」という機能があるために「4-1」というのは数値でしかも日付のことを表すと解釈されるから、「4月1日」になってしまうというわけです。

これを「文字列表示」に変更することで、「4-1」は「4-1」のまま表示できるようになる、というわけですね。

ちなみに、詳しいセルの書式設定の説明については、別のページで解説させていただいております。

セルひとつひとつに設定する必要があります

なお、ご注意ください。この「セルの書式設定」は、ひとつひとつのセルにそれぞれ設定する必要があります。今回の事例では「B2」セルで説明していましたが、このまま例えばE5セルに「4-1」と入力すると、やはり「4月1日」になってしまいますので、ご注意ください。

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