パソコンは熱中症になるか?

パソコンも熱で異常を起こすことがあるのか?

パソコンは熱に弱い

パソコンは設置してある場所の環境に非常に敏感です。特に室温には注意が必要です。

室温が高すぎても低すぎてもダメ。また、結露するのもマズいです。ではどのくらいの範囲だったら良いのかというと・・・一般論ですが「室温10℃~30℃くらい」と言われています。

つまり普通に人が過ごしていられるくらいの室温であれば大丈夫、ということになります。ただ、注意しなくてはいけない盲点がいくつかあります。

パソコンを置いてある場所の室温に注意!

パソコンを置いてある場所は、多くの場合事務机の上やあるいは机の下の足元部分だったりします。場合によっては窓際の隅のほうだったりすることもあります。人が立ったり座ったりしている場所は快適に過ごせる室温だったとしても、そういった空気の対流のない部屋の隅の方とか机の下とかは、その部分だけ温度が随分高かったり低かったりする事があり得ます。

実際のパソコン設置場所の温度がどうなっているか、意識して調節するようにしましょう。

室温が高過ぎると・・・?

パソコンは熱暴走を起こします。人間の熱中症と同じようなもので、内部に熱を溜め込み過ぎた結果、CPUやハードディスクやメモリなどが熱によってエラーを起こしたり、動作が止まってしまったりします。

熱暴走を起こした場合は、一旦パソコンの電源を強制的に切り、周囲の温度を低くして熱が冷めてくるのを待ちます。この時、扇風機などで風を送ったりするのは良いですが、冷やせば良いと思ってドライアイスとか冷却用のジェルや保冷剤などを使って急激に冷やし過ぎるのも良くないので注意しましょう。

室温が低すぎると・・・?

パソコンは室温が低すぎても良くありません。室温が10℃以下・・・環境によっては氷点下になるようなこともあるかもしれませんが・・・のような環境では、熱暴走は起こさないまでも、ファンやハードディスクなどを物理的にまわしているモーター系の装置がうまく動かなかったりすることもあります。

この場合は、室温を適切な温度まで上げてから使うようにしましょう。

熱による故障やエラーはパソコンそのものの寿命を縮める

特に高温による熱暴走などを起こしたり、熱暴走を起こさないまでも高温の環境でギリギリで使い続けていると、部品の変形・変質や磁気ディスクの表面の変質などで、パソコンそのものの寿命が極端に短くなることもあります。

適切な温度に保つ対策

設置場所を考えましょう

窓際の直射日光が当たる場所とか、足元で空調のコントロールが及びにくい場所などにある場合は、設置場所を変えるとか、日差しを避けるものを置くなどして対策しましょう。また、扇風機などで空気の流れを作ってやるのも一つの手です。

吸気口・排気口に注意

パソコン本体には必ず熱を逃がすための排気口があります。同様に吸気口もあります。吸気口・排熱鴻が衝立てや書類などで塞がれていたり、あるいは壁や机の板にピッタリくっついていて排熱が上手く行っていない場合があります。

また、排気・吸気の口が埃でふさがっていたりしてもマズいですから、そういう場合はマメに掃除するようにしましょう。

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