独立開業したら地元の商工団体に入った方が良いのか?入らなくて良いのか?

商工団体って?

商工会議所、商工会のような「事業者(経営者)が集まる団体」のことです。加入している企業や経営者の経営を支援したり、相談を受けたりといった、経営者に必要な事業上のサポートを提供するという目的で設立された団体です。
独立したらそういう地元の商工会議所に入ると色々有利なことがあるからぜひ入りましょう・・・と言われることもありますが、実際のところどうなのよ?という相談をよく受けます。

このページでは私(岸本)のごく個人的な意見を元に解説させて頂きます。

あ、最初に告白しておきますが私自身は、商工会へも商工会議所へも中央会へも所属しておりません。

飲食業・物販(日用雑貨販売とか)のような業種なら入ると有利

商工会議所とか商工会は、地元の催し物や行事にけっこう一生懸命参加されてます。でそういう催し物の準備やお手伝いに、加入している経営者さんたちがボランティアで参加されることが多いんですよね。そういう「地元つながり」のコミュニティが結構盛んなので、そういう中に入り込むと色々声をかけてもらえるようになったり、面倒見てもらえるようになったりするようです。

飲食業や日常品の販売業の方などは、地元の方とつながって日々お店を利用してもらえる事は商売に繋がる可能性十分ありますから、そういう方は地元のそういった商工団体へ入ってその中で人脈を作っていくのも有利に働くと思います。

本業とは関係ない事がたくさん出てくるので要注意

ただ、商工会議所、商工会というところは「企業の支援や事業主へのサポート」以外の様々な「地元つながり」の取り組みをしていて、そういうところへ色々駆り出される事も多いようなので、そういう事も踏まえて加入するかどうかを検討しましょう。

例えば「地元のお祭りの手伝い」「市内一斉清掃への参加」「商工会や商工会議所での独自イベント(勉強会とか交流会とか)への参加」などなど・・・こういうのは主に「青年部」というところがやっているようなんですが、確か55歳だか60歳だかまでは青年部で、加入するとほぼそういう青年部の何らかの立場をやらされることになるようです。

地域によってかなり温度差がありますので自分の目で確かめて

商工団体は全国各地にありますが、地域によって随分差があります。例えば東京の商工会議所などはかなり積極的に事業者に有益なセミナーや講演を開催しています。また東京在住ではなくても参加できるようなオープンな空気もあります。一方、ある地方の商工団体では、企業支援や経営相談はほとんど国や県から下りてきた企画や取り組みをカタチだけやってるに過ぎず、ほとんどが「地元イベントのお手伝い」と化してしまっているというようなところもあります。

お住まいの(=事業を営む)地域の商工団体によって、加入しておくほうが良いか、それともやめておいたほうが良いか?は大きく事情が異なるようなので、その点は自分の眼と耳と経験で確かめるようにしましょう。

顧客の大多数は「商工団体」に加入していない

さらにごく個人的な意見を言わせてもらうと、どこの地域においても「商工団体に加入している企業数」よりは「加入していない企業数・消費者数」のほうが遥かに大きいです。つまり、商工団体に加入すると、おなじ加入している経営者さんや企業さんとは仲良くなれますが、それはその地域の全企業数や消費者数(=マーケットの規模)から比較すると、本当にごく僅かな数にしか過ぎません。

濃密な関係構築のために、毎週のように会合や飲み会、イベントのお手伝いにせっせと出かけて行き、またFacebookやらTwitterやらLINEやらでやたらと煩わしい繋がりに気を遣い・・・という労力をかけてでも加入しておいたほうが良い、というのは、本当に「日々のお客さんをジャンジャン呼びこむ必要のある」業種・規模だけに限ると思います。
そうでなければ、少なくとも「販路や顧客開拓」を目論んで商工団体に加入するというのは、あまり賢い選択ではないと、私個人としてはそう思います。