いわゆる「経営戦略」とか「経営計画」というものについての基礎解説。

企業経営とは?

いきなり禅問答みたいな話ですが「企業経営」とはナンでしょう?言わずもがな・・・かもしれませんが、

事業を営んで利益を獲得する

のが企業経営です(個人事業主の場合も同様ですね)。では事業を営んで利益を獲得するとは具体的にどんなことを言うのかというと・・・

元手となる資金を有効に使って商売を行い、資金として使った金額以上の収入を獲得する。

ということです。

経営戦略とは?経営計画とは?

で、よく経営コンサルタントと言われる専門家の方たちに企業経営の相談をすると、特に売上とか収益の相談の場合「経営戦略」「経営計画」というようなものを作って実施しましょうという事を助言されることが多いのですが、ではこの「経営戦略」「経営計画」とはどんなものでしょう・・・というのはこのページの解説の目的ではありません。

経営戦略とか経営計画とか、名前はともかくその中身は大抵の場合「今期は(今年は)、こういうことに重点的に取り組んで、こういう売上目標(あるいは利益目標)を達成しましょう」ということを謳った書類です。

ところで多くの場合、こういう経営計画や戦略を立てましょうという助言や提案をすると、「その計画数値を達成するのは何の意味があるんだ?」「その計画数値を達成したところで実際に経営が良くなるとは思えないんだけど・・・」という疑問や批判を口にされます。大抵の場合、そういった事を考える・口にする経営者の皆様は以前にも同様の提案に乗って計画や戦略を立てたにも関わらず、なかなか経営が上向かなかったという経験をお持ちだからだろうと思います。

それで、世間的に「経営戦略」とか「経営計画」と言われるものは「絵に描いた餅」になる場合が多いというイメージが強いようです。

けれども実際にはそうではありません。(そういうイメージが定着してしまったのは、多分従来の経営計画とか戦略というのが本当に絵に描いた餅で、現場感や経営マインドを反映していないからなのだろうと思います)

事業の「現場」をきちんと数値に置き換えて立てるのが戦略・計画

多くの場合、経営計画とか経営戦略は「決算書の数値結果」を元に策定されるようです。つまり「決算書・・・損益計算書とか貸借対照表というやつです・・・が、経営の状態を数値化した最も信頼できるデータだ」ということで、特に損益計算書について来期には今回の損益計算書の数値より良い数値が出るようにしましょう、ということのようなのですが・・・私は個人的にこれは大きな誤謬(誤った理解)だと思っています。 

確かに決算書は経営の成績を金額で表した数表ですが、これが本当に経営の実情を的確な数値として表しているとは限りません。特に「潜在的な可能性」とか「今後の将来性」という点については、決算書はほとんど何も表現できていません。なぜなら「事業の現場で起きている様々な可能性とかきっかけとか、お客様とのやり取りで獲得した暗黙の了解とか、そういうものを数値化した指標やデータが決算書には何もないから」です。

本当に経営を上向かせ、売上や収益を向上させるための数値は、「現場で実際に起きている生々しい事業のやりとり」をきちんと把握して、それを数値化する必要があります。

その「生きた数値」を元にして計画を立て、戦略を練るのが本当の「経営戦略」「経営計画」です。

現場の出来事を「数値化する」ノウハウを修得しましょう

現場で起きている実際の「事業」「商売」を数値化すると言うためには、単に「売上額を合計する」とか「利益額を計算する」だけでは十分ではありません。その金額や数値が持つ意味、その金額や数値が変わると事業全体・経営全体がどのように良くなるのか?悪くなるのか?・・・そういう事を含めて「数値に対する重要度や緊急性、数字の価値」というものを評価しながら数値化する必要があります。

これは、どんなに優秀なコンサルタントの方でも、現場を実際に見聞き・体験しているスタッフの方や経営者であるあなたご自身にはかないません。つまり、「経営を数値化する」ために必要なのは「現場の情報」であり「現場で起きている事をつぶさに理解して記録する」という姿勢なんです。記録した情報をどう数値化するか?だけをコンサルタントに頼めば良い。

現場を反映した数値化は生きた戦略になる

実際、現場の実際の数値を反映した情報や資料を経営戦略に取りまとめると、非常に生々しい(=実際に取り組んで成果が出ることが期待できる)戦略になります。

これこそが本当の経営計画・経営戦略だと弊社では考えております。

そして、こういった「現場のナマの現象や出来事を数値化して戦略化する」のは、ITコーディネータという専門資格者の最も得意とするところです